第301話 ページ7
「オスマンさん、お疲れ様ですっ･･･。」
「お疲れ〜！
よっぴ〜さん予想よりも成長しとったわーっ。」
Aに笑顔で返事をしたオスマンは、Aの隣に座った。
「見とってくれた？」
「はいっ･･･！
よっぴ〜さんの大剣さばき凄かったですしっ･･･
オスマンさんの植物魔法の精度が高くって･･･！！」
「んふふっ、楽しかったみたいで良かったぁ。」
何処か興奮気味のAを見て、オスマンは嬉しそうに笑った。
「･･･あっ･･･飲み物が･･･。」
Aは空になった容器を見て、少ししょんぼりとする。
「ホンマや。
俺もなくなりそうやし、一緒に行かへん？」
「でも･･･試合始まっちゃいますよ･･･？」
「トントン圧勝やろうからええねんええねんっ。
ちょっと行って来ますねー！」
「おー、行ってら。」
「お気を付けて。」
「待ってるめぅ〜！」
三人に見送られて、チーノはAと手を繋いで観客席から立ち去った。
○●○●○
「何飲もうかな〜。」
「私、さっきのジュース飲みたいですっ･･･。」
「お。じゃあそれ買いに行こっ！」
チーノは上機嫌で、Aの手を引いて目的の店へ歩く。
「Aの言う通り、トントンは魔法の精度がむっちゃ高いねん。
コネシマも強いねんけど、トントンには負けるわ。
やってトントン、グルッペンさんと互角に戦うねんで？」
「グルッペンさん･･･普段、戦闘に参加しませんよね･･･？」
「あー、そうやねん。
総統様やからあまり前線に出ない様にトントンがさせとるねん。
･･･まあ、トントン止める前に出てったりするんやけど･･･。」
そう話すチーノは、遠い目をしていた。
「はいっ！あげるっ。」
「あ、ありがとうございますっ･･･！」
チーノに奢って貰ったAは、チーノにお礼を言ってから飲み物を受け取った。
「さっ、また戻ろっか？
第5試合始まっとるみたいやし。」
「はいっ･･･！･･･ん･･･？」
「ん？どしたん？」
Aがコロシアムの方を見て動きが止まったので、チーノは不思議そうに声をかける。
「･･･夢、で･･･見て･･･」
「！！」
目を見開いているAの、「予想外だ」と言う顔と不安そうな様子を見て、チーノはAが見ている方向をバッと見る。
＿太陽の光を浴びて、キラキラと輝く銀髪。
ふんわりとした様な微笑みを浮かべながら、優雅に歩いている。
その優しい微笑みとは対照的に、赤黒い瞳には光が見えない様に感じられる。
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眼目夢子(プロフ) - あっちさん» コメントありがとうございます！まだまだ続きますので、よろしくお願い致します！ (2021年11月18日 22時) (
レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)
あっち - 神作品ありがとうございます！とっても！面白かったです！ (2021年11月18日 21時) (レス) @page39 id: 3049e8ef9f (このIDを非表示/違反報告)
眼目夢子(プロフ) - Ａさん» コメントありがとうございます！自分では面白いのが分からないので、とても嬉しいですっ！！これからも続くのでよろしくお願いします！！ (2021年11月12日 17時) (レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
Ａ(プロフ) - １の方から読ませて貰いました！物語の一つ一つが面白くて、とても好みです！コメント失礼しました！！！ (2021年11月12日 17時) (レス) @page6 id: 7f7dc14b65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2021年11月11日 4時
