第324話 ページ30
「うえ〜い！！」
「シャオロンお前飛ばしすぎやって！」
「アッハッハッハ！！」
酒瓶を開けてから数十分後。
既に出来上がっているシャオロンが、コネシマにウザ絡みをして押しのけられている。
その様子を見て、ロボロが大笑いをしている。
他も各自で酒を呑んだり、料理を抓んだりしている。
「Aちゃん美味しい？」
「っんぐ･･･はいっ･･･！」
しんぺい神に訊かれて、Aは口の中の物を飲み込んでから返事をした。
「Aがよぉ食べてくれる様になったから、
俺も作りがいがあるねんなぁ。」
「お菓子も沢山食べてくれるもんなぁ？」
向かい側に座って食事をしている兄さんとオスマンが、微笑みながらAがご飯を食べているのを眺めている。
「兄さんは、お酒呑まないんですか･･･？」
Aはふと気になって、向かい側に座る兄さんに訊ねる。
「んー･･･俺は今日ええかなって。
普段からそんな呑まへんねん。」
「そうなんですね･･･？」
「でも兄さんお酒強いんよー？
度数高いお酒も平然と呑むんやから。」
「まー、嗜む位で終わるけどな。」
オスマンの話に答える様に、兄さんはグラスに入ったお茶を飲んだ。
「Aちゃんも呑んでみる？」
そう言ってしんぺい神は、自分の膝に座っているAに、自分が呑んでいる酒のグラスを差し出す。
「へ･･･？」
「ペ神それ度数高いやつやろ･･･。
呑んだ事ないAにんな度数高いの勧めるな。」
兄さんはしんぺい神の手を止めて、Aに酒を呑ませようとするのを防いだ。
「ええっ、いいじゃんか。」
「医者だろペ神･･･。アルコール中毒なったらどうすんねん。」
「大丈夫大丈夫っ。そん時は俺が診察するだけよ。」
「コイツ医者として終わっとる。」
「ハハハハッ！」
顔を顰めている兄さんに言われて、しんぺい神はゲラゲラと笑った。
「お酒･･･匂いが、ちょっとキツくて･･･。」
Aはしんぺい神のグラスを見ながら、そう呟いた。
「呑んでみると美味しいかもよ？」
「やからソレ度数高いねんて。」
「いいじゃん兄さん〜。」
「駄目やっての。」
しんぺい神も酔っているのか引き下がらず、兄さんが面倒そうに相手をし始める。
「んふふっ。
俺等の国行ったら、美味しいお酒呑ませたげるわ。」
「･･･それまで、待ってみますっ･･･。」
Aの返事を聞いて、オスマンは嬉しそうにクスクスと笑った。
「度数低いの用意したるな？」
「はいっ･･･。」
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眼目夢子(プロフ) - あっちさん» コメントありがとうございます！まだまだ続きますので、よろしくお願い致します！ (2021年11月18日 22時) (
レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)
あっち - 神作品ありがとうございます！とっても！面白かったです！ (2021年11月18日 21時) (レス) @page39 id: 3049e8ef9f (このIDを非表示/違反報告)
眼目夢子(プロフ) - Ａさん» コメントありがとうございます！自分では面白いのが分からないので、とても嬉しいですっ！！これからも続くのでよろしくお願いします！！ (2021年11月12日 17時) (レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
Ａ(プロフ) - １の方から読ませて貰いました！物語の一つ一つが面白くて、とても好みです！コメント失礼しました！！！ (2021年11月12日 17時) (レス) @page6 id: 7f7dc14b65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2021年11月11日 4時
