第317話 ページ23
「･･･あ、思い出した。
俺等襲撃してきた奴等や。」
「え、知ってるん？」
トントンに訊かれて、ゾムは頷いた。
「前に出掛けた時に全員倒した筈やねんけどなぁ･･･。
仲間なんやろな、目的俺等か･･･？」
ゾムは首を傾げて考えるが、結論に辿り着けなかったのか首を傾げ続けている。
「わざわざこの公の場を使って復讐か･･･。
はえー、面倒な事するなぁー･･･。」
トントンはそう言いながら、身体に冷気を纏わせて白い息を吐く。
フィールドにいるフード集団は、司会を人質にしたまま周りの様子を見ている。
「＿･･･！」
「っ･･･？」
フード集団の1人がAを見つけて、狙いを定めた様な目をフードの下から向けて来る。
Aは鋭い視線を向けられて、寒気を感じてビクッとする。
「A？大丈夫か？」
ゾムがいち早くAの異変に気付いて、Aに声をかける。
「わ、たしの･･･方を見てますっ･･･。」
「！何やて？」
Aが少し震える声でそう言うと、ゾムは目を見開いてバッとフード集団をまた見る。
「＿目的は推測だが分かったな。」
グルッペンは静かにそう言い、フィールドへと歩き出す。
「え、グルさん行くの？」
「面倒事を他だけに任せる訳にはいかない。」
トントンに答えながら、グルッペンはAの前で立ち止まってフィールドを見据える。
「グルッペンさん･･･？」
「どうやらAを狙っているらしい。
狙いが分かっているなら話は早い。」
「わ、私･･･何かしたんでしょうか･･･。」
「さあ、それは本人達に聞かないと分からないさ。」
グルッペンはそう言ってから、フィールドへとまた歩き出す。
グルッペンの後に続いて、ゾムとトントンもフィールドへと歩き出す。
「グルッペン。やっていいなら俺やるで。」
ゾムは愛用のナイフを背中で構えながら、低い声でグルッペンに話しかける。
「駄目だ、まだ一般市民がいる。」
グルッペンが短くそう答えると、ゾムはムスッとした。
「"お話"聞いてる間に、一般人の避難は済みそうやなぁ。」
トントンが観客席をチラッと見ると、他グループの指示でコロシアムから逃げ出す一般人達が見える。
「(Aを見ていた、狙っていた様だな･･･
と言うと･･･"囚人コロシアム"の関係者･･･？)」
グルッペンは考えながら、自分達の方を見てくるフード集団へと歩いて行く。
「(それか･･･きょー氏の言っていた通り、
"コンフュ・パラディ"の指示か･･･)」
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眼目夢子(プロフ) - あっちさん» コメントありがとうございます！まだまだ続きますので、よろしくお願い致します！ (2021年11月18日 22時) (
レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)
あっち - 神作品ありがとうございます！とっても！面白かったです！ (2021年11月18日 21時) (レス) @page39 id: 3049e8ef9f (このIDを非表示/違反報告)
眼目夢子(プロフ) - Ａさん» コメントありがとうございます！自分では面白いのが分からないので、とても嬉しいですっ！！これからも続くのでよろしくお願いします！！ (2021年11月12日 17時) (レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
Ａ(プロフ) - １の方から読ませて貰いました！物語の一つ一つが面白くて、とても好みです！コメント失礼しました！！！ (2021年11月12日 17時) (レス) @page6 id: 7f7dc14b65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2021年11月11日 4時
