【wrwrd】無表情な彼女の戦闘物語6【あかがみん】【日常組】【pkt】【^ら^】 (ページ24)

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第269話ページ24

「さっ！クロノアさん＆Aさんペアの作戦立てましょ！！」
一頻りふざけ合ってご飯も食べ進め、ぺいんとが仕切り始めた。
「まずクロノアさんの“変化”魔法をどう使うかですよね。」
「ハイッ！Aさんが目隠しを出現させて、
　その間にクロノアさんが相手選手に変化するのはどうでしょう！」
「まあそれが妥当だね。
　ただクロノアさんの得意魔法は知られてるし、対策はされるかな？」
「そうだね･･･初見には強いんだけど、俺等も有名になったから･･･。」
そう言い、【日常組】は首を捻る。

「･･･あの、クロノアさん･･･。」
「ん？どうかした？」
悩んでいるクロノアに、Aが声をかける。
「変化の範囲は、何処から何処までですか･･･？」
「変化の範囲･･･？」
クロノアが首を傾げて、Aは頷いた。
「それは、どんな物になれるかって言う事？それとも魔法の発動条件？」
「発動条件です･･･。」
「んー、そうだね･･･。
　“対象に触れる”かな、魔力大幅に使うと“見ただけで”発動出来る。」
「･･･エーミールさんから、古代魔法を教えていただいたんです･･･。」
「古代魔法？一体何を･･･と言うか簡単に使っても良い物･･･？」
“古代魔法”と聞いて、【日常組】は少し顔を強ばらせてAに訊ねる。
「“魔力増強”の古代魔法です･･･。」
「“魔力増強”･･･？トラゾーさんの“強化”と何が違うの？」
しにがみが訊ねると、Aは頷いた。

「トラゾーさんの“強化”は、身体能力を高める物ですよね･･･？」
「うん、そうだね。
　俺は主に肉体強化に使って近接戦やってるかな。」
「“魔力増強”は、その人自身の魔力上限を高めるものです･･･。
　エーミールさんの蝶は、触れた人の魔力上限を高める子たちです･･･。」
「魔力の上限を高めるって凄いですね･･･！！」
しにがみは目を輝かせて、仲間とAを交互に見る。
「･･･魔力の上限を高めるって･･･身体に影響は？」
「あ･･･。」
ぺいんとのAに対する問いに、しにがみは何かに気付いて少し顔を青ざめる。
「･･･皆さん知っていると思いますが･･･
　魔力上限が上がっても、身体がソレに耐えられなければ･･･
　身体に悪影響を及ぼして、最悪･･･。」
Aはそう言って俯いたが、すぐに顔を上げた。
「ただ、本番で使う場合私は必要以上に上限を上げません･･･。
　必要以上に上げない為にも、クロノアさんの身体の耐久を知りたいんです･･･。」