【wrwrd】無表情な彼女の戦闘物語6【あかがみん】【日常組】【pkt】【^ら^】 (ページ3)

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第248話ページ3

「予選はやっぱり･･･皆さんと当たる事があるんですか･･･？」
首を傾げるAに、クミは話し始める。
「ある。人数が多くて早々ないけど、たまにぶち当たる。
　その時には別チームだったり･･･同じチームだったりする。」
「えっ･･･そうなったら、どうすれば･･･？」
「別に何も。本気で戦うのが礼儀。」
Aの問いにハッキリ答えたクミは、またパクパクとご飯を食べ進める。
「(仲間であっても、本気で戦うのが礼儀･･･)」
Aはクミの言葉を心の中で繰り返し、何かを考えて俯く。

「ま、戦うなら本戦がええな。盛り上がるし。」
ショッピがそう言い、Aはショッピの方を見る。
「盛り上がる･･･？」
「外部の人間も見に来るんよ。やから観客がおる。
　応援されるからまぁ･･･やる気は上がるんよ、気分的な問題で。」
「観客･･･。」
Aはショッピの言葉に、目を曇らせる。

　『動け！動け！！お前等が戦う事で"お客様"は喜ぶんだからよぉ！！』

「･･･そんなの、"お客様"の為じゃ･･･」
「A･･･？」
「･･･いえ、何でもないです･･･。」
Aの呟きが聞こえなかったのかショッピが首を傾げるが、Aは首を横に振ってまたご飯をゆっくり食べ始めた。
「(･･･"お客様"って･･･絶対俺の話別の意味で捉えたやろ･･･)」
ショッピはAが呟いていた言葉の意味を考えながら、飲み物を飲んだ。

「えー。Aちゃん出るなら俺も出ようかなーっ。」
「えっ、マンちゃん出るの？普段観戦してんのに？？」
既にデザートを食べているオスマンを見て、目を丸くさせながらひとらんはオスマンに訊ねる。
「ええやんっ。俺も偶には暴れようかなーっ思うめう！
　ねーっ？watoさんっ？」
「ヒエッー！！」
ニッコリ笑うオスマンに言われて、watoは高いテンションのまま身震いしている。
「あー、そうか！
　watoさんオスマンさんと戦った事あって･･･
　その時に水魔法全部吸われてたんだっけ？」
「オレ、シラナイ。」
バステンが何かを思い出して笑顔でwatoに言うと、watoは片言で返事をする。
「もっかいするめう、わーとーさんっ。」
「ともさん助けてぇ！！」
「あはは～、無理！」
「裏切り者おおおおおっ！！」
オスマンからともに目線を移したwatoは、笑顔で拒否されてともに怒った。

「トラゾーさんには当たりたくないなぁ･･･！」
「えー。良いじゃないですかチーノさーん！」
「俺肉体弱いんですってばぁ！！」