【wrwrd】無表情な彼女の戦闘物語6【あかがみん】【日常組】【pkt】【^ら^】 (ページ2)

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第247話ページ2

「戦闘出来るよ？出なきゃこのチームいれないよ～っ。」
「まあ暴れ馬ばっかやからな。目立つ事ないわ。」
しんぺい神はケラケラと笑い、兄さんは苦笑しながらAにそう言った。
「そうだったんですね･･･？」
Aは首を傾げながら、納得したような声で呟く。

「個人戦は、大会から2週間前に予選が行われるの。
　そこで勝ち抜いて、大会当日にトーナメント形式で勝ち抜くの。
　チーム戦は個人戦の予選が始まる日から、申請が始まるのよ。
　最低2人で申請して、大会当日に戦うのよ。
　申請によっては人数差があるから、ちょっと不利な時もあるけれど･･･。」
「あの･･･大会って、一日でやるんですか･･･？
　個人戦もやって、チーム戦をやると･･･時間が足りなくなりませんか･･･？」
「あ、いっけない。その事を忘れてたわ。」
ソーラは苦笑いをして、また説明を始める。
「個人戦が1日目で、チーム戦が2日目なの。
　Aさんの言う通り、一日では終わらないからね。」
「成程･･･。」
ソーラの説明を聞いて、Aは何度か頷いた。

「Aさんはどうするのかしら？参加するの？"実技大会"。」
ソーラに訊かれて、Aは少し固まる。
「(大会･･･皆さん行事に誘ってくださるから、
　断るって言う事をして来なかったな、そう言えば･･･)」
そう考え、Aはチラッと【wrwrd】の方を見る。
　期待の目を輝かせてAを見る者もいれば、どうするのか気になっている者、「任せるぞ」と言う目で見てくる者がいる。
「･･･出ます、ね･･･。
　戦闘は皆さん程ではないですが、出来ますし･･･
　今の戦闘能力が、どれだけあるのか確かめたいですし･･･。」
Aがソーラにそう答えると、【wrwrd】の殆どがパアッと表情を明るくさせた。
「うふふっ。それなら予選を頑張って、本戦に行かないとね？
　Aさんならすぐに本戦に行けると思うけれど。」
ソーラはそう言って、優しく笑った。

「今年の予選荒れそう～！」
ソーラに返事をしたAの言葉を聞いて、watoは両手を挙げて眉をひそめて笑う。
「戦闘力だけでの勝負だから、ランクとか関係ないんですよねー･･･。」
よっぴ～はwatoの言葉に付け加える様にそう呟きながら、白米を一口食べる。
「ある程度まで行くと本戦まで戦わないんで、いいんじゃないですか？」
アイクはパンを頬張りながら、watoに訊ねる。
「予選でも当たるモンは当たるやん！ばり怖い！！」
そう言うwatoは、何故かワクワクしていた。