第180話 ページ35
「(Aの異変に気付いたからやなアレ･･･わざとらしっ)
＿どうします？トントンさん。光魔法扱える人いませんし･･･遠距離で探します？」
ショッピは鬱とAから視線を外し、トントンに訊ねる。
「せやな･･･そうするか。
オラ鬱、ショッピくんと遠距離部隊組で行って来るんだよ。」
「装置の詳しい事分からんし、Aちゃん連れてってもええ？」
「は？エミさんも分かるならエミさんでええやろ。」
ヘラヘラと笑う鬱に、トントンはハッキリとそう言う。
「エーミールは実際見た事なさそうやし、武器的に遠距離で固まってまう。
やからAちゃん連れて行きたいねん。手ぇ繋いでたいし？」
「一番の目的さてはソレやな？」
「いやん睨まんでっ。」
トントンに冷たい目を向けられて、鬱はキャッとわざとらしくAに寄る。
「･･･Aは行ってもええ？」
「は、はい･･･私は大丈夫ですよ･･･？」
「じゃあ頼むわ。大先生、ショッピくん、Aの3人で装置があるか偵察。
他7人でスケルトンがどっか行かない様に見張り。」
トントンの指示で、それぞれが動き始めた。
Aは鬱に手を引かれたまま、鬱とショッピに挟まれて動き出した。
「何処から見るんですか？」
「俺等通ってきた小高いところ。俺チラッと装置っぽいの見えた気がするねんな。」
小走りをしながら、ショッピと鬱が話す。
「望遠鏡ありますけど使います？」
「そこ行ったら使うわ。着いたらショッピくんの銃出したる。」
「オナシャース。」
「(･･･遠距離部隊組って言ってたし･･･普段から先輩後輩なんだなぁ･･･)」
Aは鬱とショッピのやり取りを聞きながら、そんな事を思っていた。
「ん、着いた。」
3人が辿り着いたのは、見晴らしの良い少し小高い丘の様な所。
「あそこにおるな･･･。」
ショッピが見る先をAが見ると、少し離れた場所に白骨人間＿スケルトンが数えられない程突っ立っていた。
「ショッピくん、ほいっ。」
鬱がいつのまにか狙撃銃を持っていて、ショッピに銃を軽く投げて渡した。
「アザス。」
ショッピは銃を受け取って、ガチャンッと慣れた手つきで弾を込めて、スコープを覗く。
「何処に装置っぽいのあったんすか？」
「中央辺り。此処からやったら少し左側にある筈。」
鬱に言われながら、ショッピは少しずつ銃を左へ向ける。
「＿A。装置って、もしかして禍々しいオーラ放っとる宝石みたいなモン？」
「！はいっ･･･。」
「見つけた。」
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眼目夢子(プロフ) - 匿名さん» ご報告ありがとうございます！修正致しました！ (2021年11月18日 12時) (
レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 第173話、下から6行目「そんなことはないと思いますけ……」になっています (2021年11月18日 12時) (レス) @page28 id: c1f3a10c7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2021年10月21日 0時
