第174話 ページ29
「･･･あ、二人分のオムレツ出来たのですが･･･。」
話している間に、Aは二人分のオムレツを作って皿に乗せていた。
「じゃあ私も運びますよ。
Aさんは自分で食べる用のパンも持って来てもいいですよ。」
「ありがとうございます、エーミールさん･･･。」
Aはエーミールに礼を言ってから、自分の分のオムレツとトースト一切れを皿に乗せて席に座った。
ロボロとトントンは既に討論を終えており、互いに落ち着く為に飲み物を飲んでいる。
「ロボロさん、私が作ったものですが･･･。」
「！ありがとぉ、A！！」
ロボロは顔を上げて、とても喜びながらAにお礼を言って、オムレツの乗った皿とフォークを受け取った。
「ん！美味しい！！」
ロボロは先に食べ始めて、とても美味しそうにオムレツを食べる。
「それは良かったです･･･。」
Aも朝食を食べ始めながら、嬉しそうなロボロを見て少し嬉しそうにそう言った。
「あー･･･ご飯食べて支度出来たら、出発するか。」
「了解しましたー。」
「はいっ･･･。」
「ふぁーい。」
「ロボロは口の中の物無くしてから喋れぇ･･･。」
トントンが呆れる様にそう言い、ロボロは口をモゴモゴと動かしていた。
○●○●○
「うっし、それじゃあ薬草採取行くかー。」
「「「はーい。」」」
全員の準備が出来て、トントン・エーミール・ロボロ・Aは家を出た。
「このまま採取場所行くで。」
「？クエストを受けに行くのでは･･･？」
先頭を歩くトントンの言葉に、Aは首を傾げた。
「普通はそうなんやけどな。前から行こうと思ってたからもう申請は済んどるのよ。
後は目標数の薬草集めれば、後は別に自由に採取してええクエストなんよ。
限度はあるんやけどな。」
「成程･･･。因みに、必要な薬草の数は･･･？」
「まぁ最低20やな。それ以上になると報酬が少し多くなる感じ。」
「やからいーっぱい集めて、ペ神に必要数渡して、後は報酬を倍にしてもらうんや。」
そう言うロボロは、雑面の下でにんまりと悪い笑顔を浮かべていた。
「倍にして貰ったら、欲しい物が買えますねー。」
エーミールはのんびりとした口調でそう言いながら、ニコニコとして歩いている。
「エミさん何か買いたい物があるん？」
「ええ、魔道具等を買い足したかったんです。」
「そっかぁ〜。」
エーミールはトントンに、嬉しそうに買いたい物を言った。
トントンはそれを母親の様に、優しい声で相槌を打った。
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眼目夢子(プロフ) - 匿名さん» ご報告ありがとうございます！修正致しました！ (2021年11月18日 12時) (
レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 第173話、下から6行目「そんなことはないと思いますけ……」になっています (2021年11月18日 12時) (レス) @page28 id: c1f3a10c7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2021年10月21日 0時
