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第161話 ページ16

「(うーん・・・視線がいっぱい・・・)」
 Aは飲み物を飲みながら、少し離れた所からの視線が気になっていた。
ゾムとコネシマに挟まれ、周りには鬱達がそれぞれ食事や会話をしている。
それを遠巻きに見ている、主に女性達からの鋭い視線がAに突き刺さっている。
「(皆さんの人気もあるんだろうけど・・・私、このドレスやっぱり似合ってない・・・?
  大人びてるし・・・師匠にはずっと『子どもっぽい』って言われてたし・・・)」

「Aーっ!」
「わっ・・・!?」
「あっ!何しとるねんシャオロン!!」
Aの表情が暗くなっていった時、シャオロンが笑顔でAの頭に腕を置いた。
ふらつくAを支えて、ゾムはシャオロンに怒る。
「ゾムはセコム過ぎるねんっ!なんで毎回Aの隣におるん?」
「セコムやないわ!新人守るのは当たり前やろ!!」

「守ってくれませんでしたよね?」
「むしろ危害加えてましたよね?『訓練だ』とか言って。」
 チーノとショッピが少し離れた所から、真顔でゾムに言う。
ゾムは二人から視線を逸らして、わざとらしく口笛を吹いた。
「ゾムの新人いびり聞くか!?A!」
「え、えっと・・・?」
「聞かんで!耳塞いで!!」
「ぞ、ゾムさん・・・!?」
シャオロンに暴露されそうになり、ゾムは慌ててAの両耳を両手で塞ぐ。
Aは突然の事で驚きながらも、持っていた飲み物を零さない様にする。
「き、聞こえないんですが・・・?」
「聞こえんでええ!」
「(ゾムさんの声聞こえるけど他の人の声聞こえない・・・しかも頭動かせない・・・)」
ゾムの声が薄らと聞こえながらも、頭を動かせずに困るA。
「(・・・?シャオロンさん、何か言ってる・・・?)」
Aがシャオロンの方に目を向けると、シャオロンが他のメンバーに向かって笑顔のまま何かを言っている。

「A聞こえてへんみたいやし、邪魔な奴吹っ飛ばしてええんちゃうー?」
_Aが聞こえていない中で、シャオロンは笑顔とは真反対の事を言っていた。
「吹っ飛ばす時の風で気付かれるやろ。」
「シッマは爆発の音で気付かれそうやな。」
「そうなると大先生便利やな・・・水で溺死やん。」
「俺女の子に手は上げへんよ〜。」
「嘘つけぇ。偶にやってるだろ。」
「あははっ。バレてるやん大先生〜。」
どうやら他のメンバーも、シャオロンと同じく明るい表情をしながら真反対の事を言っていた。
「グルッペンから許可出たらやろうぜー。」
「「「いえーいっ。」」」

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眼目夢子(プロフ) - 匿名さん» ご報告ありがとうございます!修正致しました! (2021年11月18日 12時) (レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 第173話、下から6行目「そんなことはないと思いますけ……」になっています (2021年11月18日 12時) (レス) @page28 id: c1f3a10c7f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:眼目夢子 | 作成日時:2021年10月21日 0時

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