第157話 ページ12
グルッペンとトントンが会場の中心に進んで行くと、目的の人一人目を発見した。
「とも氏。」
「！わっ、グルッペンさん！トントンさんに引きづられてないんですね！？」
「コイツ今日、謎にやる気なんすよ。」
驚いているともは、ピシッとスーツを着ていて、子供っぽさの残る顔に片側の髪をオールバックにしていた。
「どうしたんですか？『やる気出た』って･･･。」
「個人的に興味の湧く出来事が起きそうなので。」
「グルッペンさんの興味が湧くもの･･･まさか、戦争･･･？」
「否、残念ながら。」
不安な顔をした共だったが、グルッペンの返事を聞いてホッと胸をなで下ろした。
「ぺいんと氏、ぴくと氏、らっだぁ氏の居場所は分かりますか？」
「あ、近くにいますよ？
ぺんちゃーん！ぴくとさーん！らっでぃー！ちょっと来てー！！」
ともがある方向へ声をかけると、少し離れた所にいたぺいんと・ぴくと・らっだぁが此方に来た。
「どうしたの？」
「あ、グルッペンさんトントンさん。」
「何か御用ですか？」
来てくれた3人共、首を傾げてとも達に訊ねる。
「実は、私の方から皆さんに尋ねたい事がありまして。」
グルッペンがそう言い、ともも含めて4人がグルッペンとトントンの方を見る。
「皆さんは〈パラディ〉という国をご存知かな？」
「パラディ･･･？」
「んなパロディみたいな国知りませんね･･･。」
ぺいんととらっだぁは、首を傾げてそう答える。
「あー･･･あの平和そうな国ですか？」
「何回か行った事ありますね、パーティーに招待されて。」
ぴくととともはどうやら知っているらしく、それぞれ過去の事を思い出している。
「その国について調べてる事があるんですけど、
ともさんとぴくとさんにちょっと訊いてもいいですか･･･？」
「僕で良ければ･･･。」
「話せる事であれば！一応外交相手なので･･･。」
ぴくととともが快く承諾してくれたので、トントンとグルッペンは質問し始める。
ぺいんととらっだぁも「その内行くかも知れないから」と、話に参加する事にした。
「まず、〈パラディ〉の現状について何か知っている事があれば教えてくれません？」
「確か、王様が･･･"コンフュ・パラディ"と言う名前でしたね。」
「ああ･･･彫刻も写真も見たんですけど、凄い優しそうでしたね。」
「でもバステンさんから、
『外交はしても大丈夫だけど、浅めにしておいた方がいい』とは。」
ともの話を聞き、グルッペンとトントンはピクッと眉を動かす。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 90人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
【wrwrd】無表情な彼女の戦闘物語【あかがみん】【日常組】【pkt】【^ら^】 【wrwrd】無表情な彼女の戦闘物語3【あかがみん】【日常組】【pkt】【^ら^】 【wrwrd】無表情な彼女の戦闘物語6【あかがみん】【日常組】【pkt】【^ら^】もっと見る
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
眼目夢子(プロフ) - 匿名さん» ご報告ありがとうございます！修正致しました！ (2021年11月18日 12時) (
レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 第173話、下から6行目「そんなことはないと思いますけ……」になっています (2021年11月18日 12時) (レス) @page28 id: c1f3a10c7f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：眼目夢子 | 作成日時：2021年10月21日 0時
