＃355 ページ5
グラウンドに出た、チーノとA。
グラウンドには既に、殆どの生徒と教師が集まって、"春の交流会"の開始を待っていた。
「なんか・・・始まる前から、騒がしいですね・・・？」
「なんでもさ？楽しい事の前って、ワクワクするからな〜！
俺も今すっごいワクワクしとる！」
不思議そうに周りを見ながら、首を傾げているA。その隣で、チーノは両手を上下に振りながら、目を輝かせている。
「な〜にガキみたいにはしゃいどんねんチーノぉ！！」
「普段やったらしけたツラして眺めとるくせによぉ」
「うっっっわヤカラ来た」
「(輩・・・？)」
二人の所に来たのは、コネシマと鬱だった。
二人がオラつきながら来ると、チーノは一気に顔を顰める。Aはチーノの言葉を不思議に思って、来た二人とチーノを交互に見ている。
「Aの前で猫被っとりやがって〜」
「媚びてんじゃね〜ぞ〜ゴラァ〜」
「ま〜〜〜じでダルイ！！」
ニヤニヤと笑うコネシマと鬱を見て、チーノは顔を手で覆って、天を仰いで怒っている。
「・・・あの・・・？」
Aは何となく、やり取りの雰囲気が掴めずに、困り始めて鬱とコネシマに声をかける。
「あ、気にせんでええよAちゃん。
コイツ僕らのウザ絡みにダルくなっとるだけやから」
「そ、そうですか・・・」
鬱がパッと笑顔に変わって、Aにそう話をする。そんな彼を見てAは、その変わり身の速さに驚きつつ納得をした。
「な〜んで邪魔しに来ますかね〜〜〜。
同級生同士の交流を邪魔せんで貰ってもええですか〜〜〜？？？」
「そう怒るなってチーノぉ！
どうせ他のメンバーが来たって同じ事なるでぇ？」
「ひとらんさんや兄さんやったら邪魔せんで見守ってくれる」
「ガチな目ぇすんなや・・・」
ケラケラと揶揄うコネシマに対して、チーノは真顔で即答する。それを見てコネシマは、困った様な顔をした。
「まぁまぁ、俺はそんな邪魔する様な事はせんで？
傍観して、オモロいものを見て笑うだけやで？」
「ただの輩やぁ・・・」
「あっはっはっは！！」
チーノがガクンと項垂れるのを見て、コネシマは独特な笑い方で笑う。
「俺は楽しいでぇ！？
あんな猫かぶりしとるチーノが、すーぐAに懐いたんやからなぁ」
「はぇ？」
チーノがキョトンとしてコネシマを見ると、コネシマは鬱とAの方を見ていた。
「大先生の嘘話もふっつーに信じとるし、ショッピくんのひっくいテンションにもついてくし。
俺ら大分癖強いのに、それでもメンバーの中におるし」
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桜華(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます!!長編ですが、ここまで読んでくださって嬉しいです!!文才はないので他の方から貰ってください･･･((更新、無理せず頑張ります!! (3月3日 12時) (
レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - すきです。気付いたら一気読みしていました、！！ところで文才わけてくれまs....調子に乗りましたすいません。更新無理せず頑張ってください。 (3月3日 11時) (レス) id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜華 | 作成日時：2023年12月6日 21時
