＃353 ページ3
交流会前日。
校内はどこかソワソワとしていた。
それもその筈、グラウンドには既に明日の為に、幾つものテーブルが並べられている。教師陣と、手伝いをしている生徒が少し忙しなく動いているのが、校内からも確認出来る状況である。
「・・・皆さん、ソワソワしてますね・・・」
Aは小さいパックジュースを飲みながら、そう呟く。
「在校生も、即戦力を探したりするから」
一緒にグラウンドの様子を見ていたクミが、同じくパックジュースを飲みながら答える。
「新入生によっては、戦闘特化の学生もいるの。
その人が入って中級クエスト行ったら、細かい事教える手間を省略。
クエストの成功率が上がって、そのチームの評価も上がる」
「…新しいもの好き、と言う訳ではないんですね…？」
「好きだけれど、結果が伴わないと意味ない。
だから慎重にはなるけれど、ソワソワはしちゃう」
「…そう、なんですね…」
「クミさーん！！」
「そろそろ行きましょ〜っ」
クミとAが話をしていると、あちゃみとソーラが合流した。
「ん。材料集めだっけ？」
「そうよ。Aさんも、一緒に行く？」
「えっと・・・？」
ソーラに急に誘われて、Aは首を傾げる。
「ソーラさん？ソーラさんっ？？
明日の準備も含めてるから、Aちゃんに手伝って貰うのは違うくないですか？？」
「あらっ、そうだったわ」
あちゃみに慌てながら言われて、ソーラは口を押さえながらクスクスと笑う。
「…明日の準備となると…。
交流会に使う、食材とか…ですか…？」
Aが首を傾げたまま訊ねると、あちゃみは困った様に笑って答える。
「あはは〜…そうなんだよ〜。
明日の主役はまあ、新入生だからね！新入生のAちゃんもだよ！」
「…転入生、なのですが…」
「え〜？でも、新入生と変わらない時期の転入でしょっ？
だから新入生カウントされてるよ！大丈夫！
あ、不安なら兄さん先生に訊いてみる？
今ならまだ職員室にいると思うよ！？」
「え、あ…だ、大丈夫、です…」
あちゃみは「そ〜う？」と言いながら、取り出していた携帯をポケットにしまう。
「まあ、そう言う事だからね」
「Aさんは、明日に備えてねっ。ゆっくりお休みしてね」
クミもソーラも、笑顔でAにそう言う。
「…は、はい…ありがとう、ございます…」
3人の明るさに気圧されながら、Aはお礼を言って、彼女達と分かれた。
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桜華(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます!!長編ですが、ここまで読んでくださって嬉しいです!!文才はないので他の方から貰ってください･･･((更新、無理せず頑張ります!! (3月3日 12時) (
レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - すきです。気付いたら一気読みしていました、！！ところで文才わけてくれまs....調子に乗りましたすいません。更新無理せず頑張ってください。 (3月3日 11時) (レス) id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜華 | 作成日時：2023年12月6日 21時
