＃364 ページ14
「･･･い、いです･･･」
「ん、せやか」
Aがそう答えると、オスマンは一言そう言い、しんぺいと場所を変わる。
「なぁに？マンちゃん相手に交渉持ちかけたのAちゃん？」
「・・・こ、うしょう・・・では・・・」
「まあ、勝てなかったみたいだねぇ。
そりゃそうだよ、口では勝てない人達ばっかりだよウチ」
熱でボーッとしているAを様子見しながら、しんぺいは体温計を差し出す。
「自分で計れるかな？無理なら押さえてもらう？」
「・・・自分で、計れます・・・」
「じゃあ計っててね〜。
俺はマンちゃんに頼まれたし、解熱剤作るよ。
此処で作った方がいいかな？」
「・・・しんじ、ます・・・」
Aは熱で虚になっている目のまま、しんぺいを見つめて小さな声でそう言った。
「･･･ん、任せてAちゃん」
しんぺいはニッコリと微笑んで、体温計をAに渡す。
「俺ちょっと調合してくる〜。
体温計り終わったら、誰かメモか何かして置いて〜。
後はトントンに色々持たせてるから、
冷えピタ貼るとかしておいて〜」
「「「は〜い」」」
しんぺいはメンバーからの返事を聞いて、満足そうに廊下へ出て行った。
「Aちゃん体温計押さえられる〜？
僕が押さえてあg」
「寒くなってない？A。毛布もあるよ」
「げどちゃん遮らないで？？」
鬱がデレデレしながらAに近づこうとしたが、先にひとらんが彼女の所へ行った為、遮られてしまった。
「・・・もうふ・・・」
Aは"毛布"と言う言葉に反応して、目の前でしゃがんで毛布を持っているひとらんに、弱々しく手を伸ばした。
「･･･やっぱり寒くなっちゃった？」
「ん・・・」
「体温計押さえてていいよ」
ひとらんに言われて、Aは脇に挟んだ体温計を、反対側の手で上からギュッと押さえる。
ひとらんはそれを見ながら、目を細めている。
「･･･ただのようz」
「ショッピ、ストップストップ」
真顔で様子を見ていたショッピが、何かを言いかける。
しかし隣にいた兄さんがそれを静止した為、何を言いかけたのかは分からない。
「と言うかこれ、帰らした方がええんやないんか･･･？
家の方が休めるやろAも」
トントンは氷枕を溶かさない様に、自分の能力で冷やしながら言う。
「え、じゃあ神呼び戻すか？連れて帰るんはどうする？
背負って帰るか？」
「誘拐に思われるわ絶対」
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桜華(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます!!長編ですが、ここまで読んでくださって嬉しいです!!文才はないので他の方から貰ってください･･･((更新、無理せず頑張ります!! (3月3日 12時) (
レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - すきです。気付いたら一気読みしていました、！！ところで文才わけてくれまs....調子に乗りましたすいません。更新無理せず頑張ってください。 (3月3日 11時) (レス) id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜華 | 作成日時：2023年12月6日 21時
