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「薬を作っている人が、怖い？」
＿＿＿Aが、また肩を小さく上げた。
「・・・そんな、大きい病院行かないで？
この近くの割と小さい病院やで？」
オスマンがそう言うと、Aは数秒の間動かなくなる。
しかし、その後に首を横に振った。
「・・・薬、作って貰う前まではええの？」
彼が訊ねると、Aはまた数秒の間動かなくなる。
そして、少しだけ顔を上げた。何とも言えないような、また少し赤くなった顔で、オスマンを見つめる。
「・・・言うて貰えへんと、何も分からへんねん。
自分の口から言うか、俺が"詠んで"ええか、選んで」
オスマンは目を開き、Aと真っ直ぐに目を合わせて、ハッキリと選択をさせる。
『＿＿＿＿＿オスマンさん』
「！！」
声が聞こえてきて、オスマンは更に目を見開く。
聞こえて来たのはAの声だが、Aは口を開いてはいない。
「(・・・そんなに、聞かれたくないんか・・・)」
オスマンはそんな事を考えつつ、Aを見つめ続ける。
『薬、嫌なんです』
『なんで嫌なん？』
『・・・・・薬剤師に、嫌な思い出があって』
･･･Aもオスマンも、互いに声には出さずに、会話を行っている。これは互いに持っている"心理"の能力による、心の声の詠み合いによるものである。
「(・・・嫌、と言うより・・・トラウマもんやんけ)」
『だから、診断は受けても、薬は受け取りたくないんです。
我儘言って、ごめんなさい・・・』
心の声がそう聞こえると、Aは眉を下げて、小さく頭を下げた。
「・・・ぺ神〜？風邪薬調合出来るよね〜？」
「・・・！？」
「ん〜？出来るよ〜？」
オスマンの問いかけに、Aが今度は目を見開いた。
丁度トントンと氷枕やら、体温計やらを持って来たしんぺいは、首を傾げながら答える。
「解熱剤だけでええと思うけど、一応診て。
・・・流石にぺ神が作るのやったら、安心して飲めるやろ？
なんなら此処で調合させる、どうや」
オスマンは立ち上がり、Aにハッキリとそう言った。
＃363 ページ13
「薬嫌なん？
苦いのがやだ？甘く飲めるやつあるで？」
オスマンがそう訊ねると、Aは小さく首を横に振る。
「苦いのは別にええの？じゃあ、あれか？
吸引タイプの粉薬やと、喉詰まる人もおるみたいやし、その薬が出るのが嫌なん？」
Aは再度、首を横に振った。
「粉が嫌？カプセル？玉？」
Aはまた、首を振る。
「じゃあ・・・」
＿＿＿Aが、また肩を小さく上げた。
「・・・そんな、大きい病院行かないで？
この近くの割と小さい病院やで？」
オスマンがそう言うと、Aは数秒の間動かなくなる。
しかし、その後に首を横に振った。
「・・・薬、作って貰う前まではええの？」
彼が訊ねると、Aはまた数秒の間動かなくなる。
そして、少しだけ顔を上げた。何とも言えないような、また少し赤くなった顔で、オスマンを見つめる。
「・・・言うて貰えへんと、何も分からへんねん。
自分の口から言うか、俺が"詠んで"ええか、選んで」
オスマンは目を開き、Aと真っ直ぐに目を合わせて、ハッキリと選択をさせる。
『＿＿＿＿＿オスマンさん』
「！！」
声が聞こえてきて、オスマンは更に目を見開く。
聞こえて来たのはAの声だが、Aは口を開いてはいない。
「(・・・そんなに、聞かれたくないんか・・・)」
オスマンはそんな事を考えつつ、Aを見つめ続ける。
『薬、嫌なんです』
『なんで嫌なん？』
『・・・・・薬剤師に、嫌な思い出があって』
･･･Aもオスマンも、互いに声には出さずに、会話を行っている。これは互いに持っている"心理"の能力による、心の声の詠み合いによるものである。
「(・・・嫌、と言うより・・・トラウマもんやんけ)」
『だから、診断は受けても、薬は受け取りたくないんです。
我儘言って、ごめんなさい・・・』
心の声がそう聞こえると、Aは眉を下げて、小さく頭を下げた。
「・・・ぺ神〜？風邪薬調合出来るよね〜？」
「・・・！？」
「ん〜？出来るよ〜？」
オスマンの問いかけに、Aが今度は目を見開いた。
丁度トントンと氷枕やら、体温計やらを持って来たしんぺいは、首を傾げながら答える。
「解熱剤だけでええと思うけど、一応診て。
・・・流石にぺ神が作るのやったら、安心して飲めるやろ？
なんなら此処で調合させる、どうや」
オスマンは立ち上がり、Aにハッキリとそう言った。
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桜華(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます!!長編ですが、ここまで読んでくださって嬉しいです!!文才はないので他の方から貰ってください･･･((更新、無理せず頑張ります!! (3月3日 12時) (
レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - すきです。気付いたら一気読みしていました、！！ところで文才わけてくれまs....調子に乗りましたすいません。更新無理せず頑張ってください。 (3月3日 11時) (レス) id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜華 | 作成日時：2023年12月6日 21時
