＃361 ページ11
「ま、なんもなく終わって良かったわ」
「今年は新学期から賑やかだったからね〜」
＿＿＿何事もなく、無事に終了した"春の交流会"。
教師として行事の始めから終わりまで、生徒達の様子を見ていた兄さんとしんぺいは、ホッと胸を撫で下ろしている。
「なんも心配する事あらへんと思うけどな〜？」
「誰や？一昨年辺りに『実力見せる！』言うて暴れようとした奴」
「「「ダレヤロナ〜」」」
「おう、こっち見ろや一昨年の新入生共」
兄さんの言葉に、コネシマやシャオロン、ゾム等が顔を背けたり、口笛をわざとらしく吹いたりする。
それに怒っている兄さんに、しんぺいはケラケラと笑っている。
「ご飯、美味しかった？新入生のAちゃんっ？」
しんぺいは微笑みながら、ボーッとしているAに訊ねる。Aはボーッとしており、騒がしいメンバーを眺めている。
「・・・Aちゃん？」
何も反応がないAに、しんぺいは再度声をかける。
「・・・！あ・・・えっと・・・」
やっと反応したAは、慌てた様子でキョロキョロと周りを見回す。
「・・・熱ある？」
「・・・イエ・・・」
「片言はもう認めてるよね??
顔ちょっと赤いよ？お熱測ろうか？」
「や・・・」
しんぺいがジリジリと近づくが、Aは一定の距離を保って後退する。
「･･･絵面が大分危ういで、しんぺいさん」
「なんでぇ！？」
近くで様子を見ていたトントンが、真顔でしんぺいにそう言う。しんぺいが悲しそうに驚く間も、Aはジリジリと後ろに…メンバーと集まっている、この空き教室のドアへと近づいて行く。
「こらこら、お前もなんで逃げようとしとるんやA。
熱あるんやったら大人しくせなアカンやろ、
チーノぉ」
「はーいっ！」
「わっ・・・！？」
トントンが声をかけると、いつの間にかAの背後に回っていたチーノが、彼女の後ろから両腕を回して捕まえる。
Aはパタパタと脚をパタつかせるが、チーノは余裕そうにニコニコと笑いながら、彼女の様子を見ている。
「いつもよりやっぱ力弱いんちゃう？らっでぃの言う通りやったや〜ん…」
「え？アイツ・・・
Aが具合悪いの知ってて放置したん？？」
「や、『無理はするな』とは言うてましたよ。
Aが行事楽しめる様に、無理に止めなかったんとちゃいます？」
真顔で若干怒るゾムに、ショッピは携帯を操作しながらそう言った。
「それはそれとして許さん」
「当たりつっよ」
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桜華(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます!!長編ですが、ここまで読んでくださって嬉しいです!!文才はないので他の方から貰ってください･･･((更新、無理せず頑張ります!! (3月3日 12時) (
レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - すきです。気付いたら一気読みしていました、！！ところで文才わけてくれまs....調子に乗りましたすいません。更新無理せず頑張ってください。 (3月3日 11時) (レス) id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜華 | 作成日時：2023年12月6日 21時
