＃352 ページ2
「"春の交流会"が近いから、簡単に説明するで〜」
「「「は〜い！！」」」
「おう、各自自分のクラスに戻れ」
少しポカポカと暖かくなって来た頃。
FクラスにはA以外に、我々だメンバーが集まっていた。兄さんは顔を顰めて追い返そうとしたが、全員不動だった為、諦めて説明を始める。
「まあ、新入生も少しは学園生活に慣れて来た頃やろうし。
在校生…先輩らとの交流もしてみようって言う行事やな。
チーム加入やらチーム作成の機会にもなるねん」
「・・・交流の、場・・・」
「ただ。
俺らは先に交流もしとるし、チーム加入もしてもうてるからなぁ…。
美味しいもの食べれる位に思っとけばええで」
「美味しい、もの・・・」
「Aっ。A、何食べたいっ？」
Aが座っている椅子の、背もたれに寄りかかっていたゾム。
そわそわとして、Aに訊いてきた。
「食べたい、もの・・・」
「あんなっ、先に教師に喋っておけばな？
当日食べる料理に追加してくれんねんっ！」
「・・・立食形式、ですか・・・？」
「おんっ！
皆動き回れる様に、立食式なんやって」
「・・・小さい・・・ケーキ・・・？」
「けーき・・・」
首を傾げて答えたA。
てっきり肉料理か、がっつりとした料理を答えられると思っていたゾム。
Aは首を傾げたまま、他に何があるかを思い浮かべている。ゾムはそんな彼女を見つつ、ポカーンとしている。
「「女子〜〜〜・・・」」
Aとゾムの会話に、鬱とオスマンは遠い目をして呟く。
「小さいケーキ、どのお店がいいとかあるの〜？
このお店とかよく、グルッペンとかが食べてるケーキのお店だよ？」
「？グルッペンさん、が・・・？」
「これこれ〜」
しんぺいが携帯を差し出して来たので、Aはその画面を覗き込む。
「・・・・・・
あ、の・・・この、お店・・・。
高級、な・・・ところ、では・・・」
「え？そうかな〜？」
しんぺいが見せてくれたホームページには・・・
五つ星パティシエが出店している、高級菓子店の情報が映されていた。
Aが申し訳なさそうに、眉を少し顰めてしんぺいを見上げる。しんぺいは不思議そうな顔をして、携帯を操作しながら、また別のお店を探し始めている。
「？そんな高いか？あそこだろう？」
「グルッペン？
お前の金銭感覚、一般人とちゃうねんぞ」
「知らないな」
「(王族かなんかかコイツ)」
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桜華(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます!!長編ですが、ここまで読んでくださって嬉しいです!!文才はないので他の方から貰ってください･･･((更新、無理せず頑張ります!! (3月3日 12時) (
レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - すきです。気付いたら一気読みしていました、！！ところで文才わけてくれまs....調子に乗りましたすいません。更新無理せず頑張ってください。 (3月3日 11時) (レス) id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜華 | 作成日時：2023年12月6日 21時
