＃351 ページ1
「連絡する事って、毎回言うとるよなー？」
「「はい・・・」」
「一言でもええから、メッセージ送るって言うたよなー？」
「「あい・・・」」
岩場から帰って来た、ショッピ・チーノ・A。
3人(主にショピチノ)が元気に「ただいま〜！！」と言った後だった…
＿＿＿ショッピは兄さんに、チーノはトントンに、それぞれ猫の様に首根っこを掴まれた。そのままずんずんとFクラスに進んで行った。状況が分からないAはキョロキョロと周りを見回していると、しんぺいと鬱に優しく背中を押されて、後をついて行った。
そして到着した教室内で、何故かショッピとチーノのみが、兄さんに正座をさせられている。Aはしんぺいに、怪我がないかを診て貰いながら、鬱からお菓子やら飲み物を餌付けされそうになっている。
「あ、あの・・・私も、お二人と一緒に・・・いたんですけど・・・」
「Aちゃんには伝えてなかった、あの二人が悪いからな〜」
「まあ普段、報告してくれる子少ないけどね〜」
「しんぺいさ〜ん？言わへんで〜？」
Aに怪我がない事を確認し終わったしんぺいは、ニコニコと笑って救急箱をしまう。鬱はAに差し出すお菓子をピタッと止めて、しんぺいの方を真顔で見ている。
「私だけ・・・怒られない、のは・・・」
「これもええ経験やで？」
Aが下を向きかけた時、鬱がそう言う。
「え・・・？」
彼の一言に、Aは不思議がって、彼を見る。
「『なんか自分だけ怒られへんのは嫌だ』
って言うのは、
少しずつ、少しず〜つやけれど。
僕らに仲間意識持ってくれとるって事やろ？
嬉しいなぁ、僕は」
鬱は最後にそう言って、Aに笑いかけた。
「・・・なかま・・・いしき・・・」
Aは鬱が言った言葉を、小さく呟く。
その言葉の意味を確認する様に、どこか納得する様に、膝に乗せていた両手を、じっと見つめる。
「・・・まだ、実感ないよねぇ？」
片付けを終えたしんぺいは、微笑みながらAに声をかける。
「ゆっくりでいいよ。
少しずつ慣れていこうねぇ、Aちゃん」
ポンッと、Aの頭に大きい手が乗せられる。
乗せられた瞬間Aは小さく肩が上がったが、そのまま優しく頭を撫でられると、肩が少しずつ下がっていった。
無言のままだが、しんぺいと鬱が顔を上から見ると、目元が少しだけ柔らかくなっていた。
「「あそこ行きてぇ…」」
「あ"？」
「「ｽﾐﾏｾﾝ」」
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桜華(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます!!長編ですが、ここまで読んでくださって嬉しいです!!文才はないので他の方から貰ってください･･･((更新、無理せず頑張ります!! (3月3日 12時) (
レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - すきです。気付いたら一気読みしていました、！！ところで文才わけてくれまs....調子に乗りましたすいません。更新無理せず頑張ってください。 (3月3日 11時) (レス) id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜華 | 作成日時：2023年12月6日 21時
