【wrwrd】無表情な彼女の戦闘物語3【あかがみん】【日常組】【pkt】【^ら^】 (ページ50)

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第145話ページ50

ダルそうにグルッペンに返事をした数名を見て、Aは首を傾げる。
「皆さん･･･パーティーに出ているのでは･･･？」
「堅苦しいスーツやから嫌やねん。参加しても飯食って帰っとった。」
Aの問いに答えるコネシマは、顰めっ面だった。
「シッマはそれ以外に、女の子に絡まれるのが嫌やったもんな？」
「顔煩いで大先生。」
鬱がニヤニヤと笑いながら言ってくるので、コネシマは更に眉間にしわを寄せて言い返していた。
「スーツ着るなんて外交の護衛としてついてく位でしか着ぃへんからなぁ。
　あんま飯食えへんくなるし暴れられへんから、すぐ帰る奴が多いねん。」
ゾムもどうやら苦手らしく、少しムスッとしながら話している。
「お前等帰るから俺とかひとらんとか、すぐ帰れへんねんでー？
　今年は最後までいてもらうからなあ～？」
そう言うオスマンは、ふざけながら恨めしそうに言っている。

「交流会って、新入生と･･･在校生との、交流のみですか･･･？」
「否、それだけやあらへんよ。」
Aが不思議そうに訊ねると、ロボロが答えてくれた。
「交流と立食があって、それ以外にも催し物があったりして･･･
　交流会で初めて在校生がグループへ勧誘する場合もあるんやで。
　有名グループが参加するから、新入生も在校生も出席率が高いんよな。」
「初めてグループ勧誘･･･。」
「Aは特殊な勧誘やったからな。感覚掴めへんくても仕方ないと思う。」
不思議そうな様子のAを見て、ロボロはクスクス笑いながらそう言った。
「機会があればロボロとかひとらんが着る様な着物も着て欲しいなぁ。」
そう呟く兄さんに、ロボロは「名案やな！」と手をポンッと合わせる。
「きもの･･･。」
「背筋がしっかり伸びてるし、歩き方も綺麗やから似合うと思う。」
「それならほら、前言うてた花魁がい」
「大先生、ハウス。」
「兄さん冷たいな！！」
何か言いかけた鬱だが、兄さんに食い気味に言われて途中までしか言えなかった。
「(オイラン･･･？知ってる様な･･･)」
兄さんに食ってかかっている鬱を眺めて考えながら、Aは残りのご飯を食べ続けた。

「まぁとにかくA、休日は空けておいてくれ。
　オスマンとエーミールと共にドレスを仕立てに行ってもらう。」
「分かりました･･･。(お金は幾らかかっても自分で払おう)」

「(A、前より長く喋る様になったなぁ･･･)」
ゾムはシャオロンに食害をしながら、ボーッとAを見ていた。