第96話 ページ1
3つの有名グループは、大食堂でバイキング形式の昼食会を開いている。
その様子を他の生徒や教師は、遠目から眺めていた。
「ゾンビ・・・生きる屍、ですよね・・・?」
「まあそんな感じやね。」
Aが聞き返すと、鬱は頷いて返事をした。
「何回か・・・倒した事は、あります・・・。」
「マジで!?何匹何匹?」
「えと・・・数十・・・?」
「「「数十!??」」」
シャオロンの質問に答えたAの答えに、全員が驚いてAを見た。
「どんな辺境に行ったん!?」
「え・・・修行、として・・・ちょっと離れた所に・・・。」
「だとしてもそんな数十体もゾンビおる場所に修行行く!?」
「怪我しなかったん?」
「しました・・・けど、感染?等はなく・・・今も、生きてます・・・。」
「まぁ、そりゃそうやろな・・・。正気保っとるし。」
とりあえず危機はないと言う事で、全員は落ち着いた。
「これ、1ヶ月待たないでCランクに上げて貰った方ええんやない?」
「ふむ・・・実際に見ないと何とも言えないな。」
トントンに訊かれて、グルッペンは顎に手を添えてそう言った。
「本来クエストに行こうとしていたメンバーは?」
「俺、大先生、シッマ。」
「追加でトントンについて行って貰え。
トントンが上げてもいいと判断すれば上に取り合おう。」
「うえーい。」
グルッペンの提案に、トントンは力なく返事をした。
「ま、まさかの1週間足らずでランク上げしそう・・・!」
しにがみはローストビーフを食べながら、ゴクリと喉を鳴らした。
「?運が良い方は・・・こう言うきっかけ、ないんですか・・・?」
「ないないない!そもそもとしてAさんみたいな戦闘力持って入学しないよ!」
「ツテもなかったしね〜。」
Aの問いに、ぺいんとは大袈裟に手を振って否定し、ともは思い出す様にそう言った。
「俺等もなんかクエスト行くか!」
「何行くん?ともさん。」
「watoさんのだーい好きなー・・・海底神殿っ。」
「オナカイタイ・・・。」
「ハハハッ!」
ともに言われて片言になるwatoを見て、アイクは嬉しそうに笑っている。
「俺達もなんかしません!?クロノアさん!」
「そうだね・・・採集系のでもやろっか。」
「「わーい!」」
クロノアが了承し、ぺいんととしにがみが手を挙げて喜んだ。
全員が食べ終わりに近づき、解散の雰囲気が流れ出す。
「Aさん。またお話ししたいし、お手紙書きたいのだけれどいいかしら?」
ソーラに言われてAが頷くと、ソーラは嬉しそうに笑った。
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作者名:眼目夢子 | 作成日時:2021年10月15日 2時