第108話 ページ9
「･･･大佐さん、ずっと日向にいるけど大丈夫なの？」
ふと気になったともが、コネシマに訊ねる。
「や、大丈夫やと思いま･･･」
コネシマはそう言いかけながら、Aの方を見る。
＿＿＿Aの頬が、赤くなっている気がする。
「･･･ちょっと離れますね」
「はーいっ」
コネシマはともに断りを入れて、しゃがんだまま海を眺めているAに早歩きで歩み寄った。
「おい？」
「･･･あ･･･海部隊隊長様･･･」
コネシマが声をかけると、Aはゆっくりとコネシマを見上げた。
その頬は赤くなっていて、少しだけ息が荒くなっている。
「･･･阿呆。
『無茶するな』言われたのは足だけちゃうぞ」
コネシマはそう言い、なるべく揺らさない様にAは軽々と抱き上げる。
「･･･すみま、せん･･･」
抱き上げられたAは、俯きながらコネシマに謝った。
「日陰行って、水分補給するぞ。
後あそこにおるのは〈アルコバリーノ〉の国王様やからな？
失礼のないようにせぇよ」
「･･･はいっ･･･」
コネシマはスタスタと歩いて、日陰の岩にAを寄りかからせて座らせる。
そしてAが飲み物を飲むのを、仕方なさそうに手伝ってあげる。
「大丈夫？大佐さん」
「！ともさん」
少し離れた所で様子を見ていたともが、心配している様子で2人の所へ来た。
「あ、初めまして。
〈アルコバリーノ〉で王様やってる、ともですっ。
グルッペンさんからお話は聞いてます」
「っあ･･･A、です･･･」
「す、座ったままでいいよっ？体調悪いんだしっ」
「すみません･･･」
立ちあがろうとしたAを止めて、ともは苦笑する。
「本当に、A国に女の軍人さんいたんだなぁ･･･。
外交官から聞いた話だと、いないって言ってたから」
ともは首を傾げながら、Aを見てそう話す。
「“バステンさん”にも多分、
話さんかったんやと思いますよ。
こっちにもそんな感じやったんで」
コネシマが自分がA国に行った時の事を思い出して言うと、ともは「そっかぁ」と納得していた。
「･･･と言うかともさん？
連絡とかせんでもええんですか？」
「あ、多分大丈夫だよ。
そろそろ場所特定してくれてs･･･」
ともが言いかけた時、街の方から砂埃が舞い上がっているのが見える。
それを見てともはビシッと動きが止まり、コネシマは何かを察し、Aは不思議そうに見ている。
砂埃の原因は、どんどんと此方へ近づいて来て＿＿＿
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眼目夢子(プロフ) - らとるだお()さん» コメントありがとうございます！こんな感じの夢主、私も好きなんです(*´ω｀*) (2022年4月12日 7時) (
レス) @page50 id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
らとるだお() - 夢主ちゃん可愛いですなぁ…(*´꒳`*) 眼目夢子様の夢主ちゃん俺の好みでありがたいｯｯｯｯ‼︎(*´∇｀*) (2022年4月11日 22時) (レス) @page44 id: f62a5d0896 (このIDを非表示/違反報告)
眼目夢子(プロフ) - 萌猫さん» 萌猫さん、読んでくださりありがとうございます！今回も沢山の方が出てくるので、お楽しみに！です！！萌猫さんもお身体にお気をつけてお読みくださいっ！！ (2022年3月12日 22時) (レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
萌猫(プロフ) - 続編おめでとうございます！輪廻巡りからどハマりして漸く作者様の過去の作品も読み終わりました。今回の作品もどのように進んでいくのか凄く楽しみにしています！お身体にお気を付けて更新頑張って下さい、応援しています‼︎ (2022年3月12日 22時) (レス) id: 50be2ea41a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2022年3月8日 7時
