第149話 ページ50
＿＿＿此処はとある、小さな国。
旅人が中継地点として利用する、「癒しの国」とも呼ばれる国。
「･･･本当に引き抜きあるじゃん、俺ビックリ」
「ッハハっ！
だから俺の情報は確実なんだってば」
マントの深くフードを被っている男に、マフラーを巻いている男はケラケラと笑った。
「てかいいの？また怒られない？」
「大丈夫大丈夫。
抜け出してるのはもうバレてるし。
･･･それより、この“大佐”ってさぁ」
フードの男が何かの資料を見せると、マフラーの男の目が真っ直ぐにフードの男を見据える。
「高確率で、＊＊＊さんだね。
流石に全部の“記憶持ち”だから察する」
「やっぱりか〜･･･」
フードの男がガックリと項垂れるのを見ながら、マフラーの男はマフラーのズレを直す。
「A国の情報は横流しするとして〜」
「サラッとやばい事言うの草」
「〈ハウプトラ〉行く時一緒についてっていい？
俺も一応接触しておきたい。
それで“結末”迎えるかも知れないけれど、
手が届かない所で迎えるのは嫌だからさ」
マフラーの男がそう言えば、フードの男は顔を上げて微笑む。
「お世話になってるし、幾らでも連れてきますわ。
“国王”が誰連れてっても大丈夫でしょ、きっと」
「アンタも大分やばい事言ってるんだよな〜」
そう言いながらも、2人の男はクスクスと笑う。
「･･･どうする？“あの人”には伝える？」
「そこ迷うな〜･･･
今は“あの人“国民ですし･･･。
ぶっちゃけ、もう精神的に辛い筈なんですよね」
「そう、そうなのよ。
連れて行かなくてももう”始まってる“し･･･
連れて行った時のメリットとしては、
”成功か失敗かが分かる“事なんだよ」
「うーん･･･一度訪問して、
そこからついて来て貰うか決め･･･
結局連れて行ったら同じかなぁ〜･･･！！」
「これから抜け出せる時抜け出すか、
俺を呼び出したらいつでも来るよ〜。
出来れば呼び出してね？国王様でしょ？？」
「いや〜、そうしますわ〜･･･
多分2人程に怒られるだろうから」
「外交官様も情報管理局長様も大変だな〜っ、
自由奔放な国王様の下についちゃってっ！」
「反逆罪で逮捕していいっすか〜？」
「バカバカバカバカ！！」
「冗談冗談っ！！」
2人の男は笑い合いながら、路地裏から大通りへと出る。
それぞれ顔に、影を落としながら＿＿＿
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眼目夢子(プロフ) - らとるだお()さん» コメントありがとうございます！こんな感じの夢主、私も好きなんです(*´ω｀*) (2022年4月12日 7時) (
レス) @page50 id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
らとるだお() - 夢主ちゃん可愛いですなぁ…(*´꒳`*) 眼目夢子様の夢主ちゃん俺の好みでありがたいｯｯｯｯ‼︎(*´∇｀*) (2022年4月11日 22時) (レス) @page44 id: f62a5d0896 (このIDを非表示/違反報告)
眼目夢子(プロフ) - 萌猫さん» 萌猫さん、読んでくださりありがとうございます！今回も沢山の方が出てくるので、お楽しみに！です！！萌猫さんもお身体にお気をつけてお読みくださいっ！！ (2022年3月12日 22時) (レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
萌猫(プロフ) - 続編おめでとうございます！輪廻巡りからどハマりして漸く作者様の過去の作品も読み終わりました。今回の作品もどのように進んでいくのか凄く楽しみにしています！お身体にお気を付けて更新頑張って下さい、応援しています‼︎ (2022年3月12日 22時) (レス) id: 50be2ea41a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2022年3月8日 7時
