第145話 ページ46
「鬱さん、私にも見せてくださらないっ？」
ゆかりはカップを置いて、目を輝かせて鬱に訊ねる。
「あー･･･女性に見せるモンやないよ、コレ」
近づいて来たゆかりにからひらりと身を躱して、鬱はロボロから貰った資料を読み進める。
「いいじゃっ、ありま、せん、のっ！」
「アカンアカン。
モンスターの事なんて知ってどうすんの」
「私っ、だって、知りっ、たいっ、欲がっ！」
「エグいのあるからアカンで〜」
ゆかりが何度も資料を取ろうとしたが、全て鬱に躱されてしまう。
「もう！今更すぎません！？
教授の補佐として色々情報見てますのよ！？」
「ん〜･･･」
ゆかりが怒っても、鬱は上の空で資料を読み進める。
「(大先生が女の子あんま相手せんの珍し)」
ロボロはトントンからの書類を確認してサインをしながら、鬱の普段との違いに引っかかっていた。
「(Aちゃんとモンスターと関わり･･･？
A国で研究されとるから、
Aちゃんも被験体なっとるとか？
･･･それやったらあんなはっきりやり取り出来るか･･･？)」
「･･･ほーん･･･」
鬱は最後まで資料を見終わり、少しだけ眉を顰める。
「ゆかりちゃん、やっぱり見せられんわ。
ただのモンスター図鑑みたいなモンやったわ」
鬱はヘラッと笑い、ゆかりに謝る。
「モンスター図鑑？
何です？今までの資料のまとめですの？」
「そうそう。
しんぺいさんに『勉強し直そうね』って
暗喩で言われとったみたいやわ」
「あら残念」
「仕方あらへんから部屋に持ち帰るわ〜」
鬱はそう言い、情報管理局を出て行った。
「･･･嘘ですわね」
「そうね」
「うん･･･」
「ん“っ”」
鬱がいなくなってから女性3人に言われているのがおかしくて、ロボロは吹き出しそうになる。
「嘘くささ全開だったわ･･･」
「私達は騙されませんけどもっ」
オプロイテとゆかりがそう言う中、レノは何かを考えていた。
「･･･局長」
「ん？」
レノはとてとてと歩いて、トントンに書類を渡すロボロに話しかける。
「さっきの資料、見たい」
「え？見たいならまぁ･･･自分でやってもええで？」
「ん」
ロボロから許可を貰い、レノは奥の方へと行ってしまう。
「私達もそろそろ行きましょうか、ゆかりさん」
「そうですね。
後でレノちゃんから資料横流しして貰いましょう」
「ちょいちょいちょい。
ゆかりさん？アカンで？？」
「局長が聞いてるならいいでしょう？」
「良かないわっ！！」
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眼目夢子(プロフ) - らとるだお()さん» コメントありがとうございます！こんな感じの夢主、私も好きなんです(*´ω｀*) (2022年4月12日 7時) (
レス) @page50 id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
らとるだお() - 夢主ちゃん可愛いですなぁ…(*´꒳`*) 眼目夢子様の夢主ちゃん俺の好みでありがたいｯｯｯｯ‼︎(*´∇｀*) (2022年4月11日 22時) (レス) @page44 id: f62a5d0896 (このIDを非表示/違反報告)
眼目夢子(プロフ) - 萌猫さん» 萌猫さん、読んでくださりありがとうございます！今回も沢山の方が出てくるので、お楽しみに！です！！萌猫さんもお身体にお気をつけてお読みくださいっ！！ (2022年3月12日 22時) (レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
萌猫(プロフ) - 続編おめでとうございます！輪廻巡りからどハマりして漸く作者様の過去の作品も読み終わりました。今回の作品もどのように進んでいくのか凄く楽しみにしています！お身体にお気を付けて更新頑張って下さい、応援しています‼︎ (2022年3月12日 22時) (レス) id: 50be2ea41a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2022年3月8日 7時
