第136話 ページ37
とも達が訪れてから数日後。
「･･･痕も綺麗に治ったし、完治かな？」
「ありがとう、ございます･･･」
医務室では、何も手当をされていない身体を見て、Aはしんぺいにお礼を言っていた。
「どういたしまして。
･･･この後、本当に行ってくれるの？」
そうAに訊ねるしんぺいは、不安そうな笑みを浮かべている。
「はい･･･モンスター殲滅に、必要な事ならば･･･」
Aがしんぺいと行く事になっているのは、研究局。
局長が数日前に突如出現した新種モンスター・ピグリンについて、Aから詳しく聞きたいのだそうだ。
「嫌ならいいんだよ？
質問書いた書類提出してくれればいいから･･･」
「いえ･･･直接話した方が、思い出しやすいので･･･」
「俺も一緒に行くから、具合悪くなったらすぐに言うんだよ？」
「･･･1人でも、大丈夫ですよ･･･？」
「だーめっ。
病み上がりの子を1人で行かせられませんっ。
ほら、一緒に行こうね？」
しんぺいはそう言って微笑み、Aに片手を差し出す。
「･･･はい･･･」
Aは小さく返事をして、しんぺいと手を繋いだ。
しんぺいは満足そうに笑って、Aと2人で研究局へと向かって歩き出した。
「(皆さん、手を繋ぐのが好きなのかな･･･)」
「(警戒心解けて良かった･･･
後は少しずつ、人との触れ合いに慣れていって欲しいな)」
⚪︎⚫︎⚪︎⚫︎⚪︎
「A大佐、大丈夫かな」
「･･･部隊違うのに何でいるんだアング･･･」
休憩中のチュテレの隣に、音も立てずにやって来たアング。
空を見上げて呟くアングに倣って、チュテレも空を見上げる。
「･･･大丈夫だろう、医務長もいるんだ。
手当をして貰ったからか、
大佐も心を開いてる様だったし･･･」
「でも研究局だぜ？
･･･数日いて、悪い奴らじゃないのは分かったけどさ。
大佐の精神面が気になるんだよな」
「･･･気になってる暇があったら、
“海部隊”の訓練に戻れアング」
「つめて〜っ。
“遠距離部隊”の訓練がんば〜っ」
アングはヒラヒラと手を振って、海部隊が訓練をしている方へと戻って行った。
昨日グルッペンに呼び出されたチュテレとアングは、それぞれ別の隊への入隊が決まったのだ。
チュテレはショッピ率いる遠距離部隊へ、アングはコネシマ率いる海部隊へ。
変更も出来たが、2人は「そのままでいい」と了承したのだった。
「･･･私より心配性だからな、アングは･･･」
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眼目夢子(プロフ) - らとるだお()さん» コメントありがとうございます！こんな感じの夢主、私も好きなんです(*´ω｀*) (2022年4月12日 7時) (
レス) @page50 id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
らとるだお() - 夢主ちゃん可愛いですなぁ…(*´꒳`*) 眼目夢子様の夢主ちゃん俺の好みでありがたいｯｯｯｯ‼︎(*´∇｀*) (2022年4月11日 22時) (レス) @page44 id: f62a5d0896 (このIDを非表示/違反報告)
眼目夢子(プロフ) - 萌猫さん» 萌猫さん、読んでくださりありがとうございます！今回も沢山の方が出てくるので、お楽しみに！です！！萌猫さんもお身体にお気をつけてお読みくださいっ！！ (2022年3月12日 22時) (レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
萌猫(プロフ) - 続編おめでとうございます！輪廻巡りからどハマりして漸く作者様の過去の作品も読み終わりました。今回の作品もどのように進んでいくのか凄く楽しみにしています！お身体にお気を付けて更新頑張って下さい、応援しています‼︎ (2022年3月12日 22時) (レス) id: 50be2ea41a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2022年3月8日 7時
