第113話 ページ14
「え、〈アルコバリーノ〉の御一行が来てるからもう帰るのか？」
「うん･･･午前中、海いれて良かった･･･」
休憩をしていたアングにAが話すと、アングはきょとんとした。
「大佐は体調大丈夫なんか？
一回日陰行ってたし、熱中症なったんじゃねぇの？」
「あぁ、うん･･･。
海部隊長様から、飲み物貰ったから･･･大丈夫･･･」
「ん、それならいいや」
アングは微笑んでから、他の隊員に混じって片付けを始める。
「･･･あの人が、部下？」
「！攻撃部隊長様･･･」
クミがトコトコと歩いて来て、アングを見ながらAに訊ねる。
「はい･･･アングと、言います･･･。
海部隊隊長様のご厚意で･･･
訓練に参加させていただいております･･･」
「ふーん･･･」
Aの紹介を聞きながらも、クミはジーッとアングを見ていた。
「･･･会議、貴女も出る？」
クミはアングからAに視線を移して、Aに訊ねる。
「えっと･･･多分、出ません･･･。
〈ハウプトラ〉の軍人では、ありませんので･･･」
「･･･抜け出して、オプちゃんと手合わせしてようかな」
クミからオプロイテの名前が出て、Aは目を丸くさせる。
「新兵教育官様と、お知り合いなんですか･･･？」
「？うん。
貴女は知らないと思うけど･･･
〈ハウプトラ〉と〈アルコバリーノ〉は友好関係築いてるの。
ともが鬱とかコネシマとか、ゾムとかと仲良いから」
「そう、なんですね･･･？」
クミの話を聞きながら、楽しそうに話をしているともとコネシマを遠目に見る。
「(･･･海部隊長様が国王様を慕ってるのは分かるけれど･･･
工作部隊長様と暗殺部隊長様と仲が良いのは何故･･･？？)」
「おーい！クミー！大佐さーん！
出発するってー！おいでーっ！！」
コネシマと話をしていたともが、笑顔でクミとAに手を振りながら声をかける。
「！行くみたい。
基地に行ったら、他のメンバー紹介してあげる。
絶対仲良くなれると思うから」
「は、はい･･･」
クミが目を輝かせて真剣な顔で言って来るので、Aは「はい」としか言えなくなっていた。
そのままクミに手を引かれて、Aはアングと海部隊とともと共に基地へと帰る事になった。
「クミ、大佐さん気に入ってるのは何で？？」
「可愛い」
「それ兎とかに向ける感情じゃない？ちょっと？？」
「違う。
ソーラとちゃみんちゃんに向けてる”可愛い“」
「それならいい･･･いいのかな･･･？？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 101人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
眼目夢子(プロフ) - らとるだお()さん» コメントありがとうございます！こんな感じの夢主、私も好きなんです(*´ω｀*) (2022年4月12日 7時) (
レス) @page50 id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
らとるだお() - 夢主ちゃん可愛いですなぁ…(*´꒳`*) 眼目夢子様の夢主ちゃん俺の好みでありがたいｯｯｯｯ‼︎(*´∇｀*) (2022年4月11日 22時) (レス) @page44 id: f62a5d0896 (このIDを非表示/違反報告)
眼目夢子(プロフ) - 萌猫さん» 萌猫さん、読んでくださりありがとうございます！今回も沢山の方が出てくるので、お楽しみに！です！！萌猫さんもお身体にお気をつけてお読みくださいっ！！ (2022年3月12日 22時) (レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
萌猫(プロフ) - 続編おめでとうございます！輪廻巡りからどハマりして漸く作者様の過去の作品も読み終わりました。今回の作品もどのように進んでいくのか凄く楽しみにしています！お身体にお気を付けて更新頑張って下さい、応援しています‼︎ (2022年3月12日 22時) (レス) id: 50be2ea41a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：眼目夢子 | 作成日時：2022年3月8日 7時
