第91話 ページ45
しんぺい神が先程の様に、Aの腕に手をかざす。
するとまた掌から光が放たれて、Aの腕に降り注いだ。
「＿ふう･･･。どう？Aちゃん。」
光が消えてから、しんぺい神はAに訊ねる。
「･･･大丈夫、そうです･･･ありがとう、ございます･･･。」
Aは腕を少し動かしてからそう言い、しんぺい神にお礼を言って頭を下げた。
「いいえ〜。後遺症遺ってても駄目だから、何日か俺に腕の状態診せてね。」
「･･･はい･･･。」
Aが返事をすると、しんぺい神は満足した様に頷いた。
「それにしても何で怪我したの？怪我の状態しか俺知らないんだけど･･･。」
しんぺい神は包帯を巻き直しながら、Aに訊ねる。
「･･･薬品を、浮かせて･･･遊んでいる、人達がいて･･･。
狐面の人に、当たりそうになったのを･･･守ったん、です･･･。」
「ああ。その人は"イナリさん"だね。皆知り合いだよ。」
「･･･そう、だったんですね･･･。」
コンコンッ
『Aちゃーん！大丈夫ー！？』
医務室の外から、チーノの声が聞こえてきた。
「心配性が来たねぇ。入っておいでー！」
しんぺい神が声を掛けると、医務室の扉が開いた。
「作業してる間に『医務室行った』って聞いて焦ったわぁ！」
「中級回復薬作り終わりました。」
不安そうな顔をしているチーノとショッピが先に入って来た。
その後ろにはよっぴ〜とアイクと、Aが助けた狐面の女性がいた。
「！あ･･･。」
Aが狐面の女性の方を見ると、その人はペコッと頭を下げた。
そして紙を取り出すと、何かを書いてAの前に行き、Aに書いた文字を見せた。
『先程は助けて頂いてありがとうございました。
グループ【日常組】のメンバーのイナリと申します。
諸事情により、筆談で話してます。』
「い、なり、さん･･･。わ、たしは、A、です･･･。貴女が無事で、良かったです･･･。」
Aがそう言うと、狐面の女性イナリは狐面の下で笑ったような気がした。
「･･･あの･･･【赤髪海賊団】？と･･･【日常組】？さんは･･･有名な、方々･･･何ですか･･･？」
Aが周りに訊ねると、周りは目を丸くさせた。
「･･･す、みません･･･社会に、疎くて･･･。」
Aは申し訳なさそうにそう言って、少し顔を俯かせる。
「あ、気にしないでくださいっ！人気なの上の人達というか･･･。」
「どっちも有名ですよっ、一応。」
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眼目夢子(プロフ) - III IV IV〈みよよ〉さん» コメントありがとうございます！面白いと思っていただけて嬉しいですっ！応援ありがとうございますっ！！まだまだ続きますのでよろしくお願いしますっ！！ (2021年11月8日 21時) (
レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)
III IV IV〈みよよ〉 - あかがみんが出て大興奮中の私ですwすごい面白いです！応援してます (2021年11月8日 21時) (レス) @page50 id: 416f1ef278 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2021年10月7日 10時
