【wrwrd】無表情な彼女の戦闘物語【あかがみん】【日常組】【pkt】【^ら^】 (ページ7)

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第4話ページ7

空中を飛んだ大量の紙は、全員に同じ枚数配られた。
「今お配りした資料は、履修登録の為のものです。
　各授業についての簡単な説明と、履修登録番号が書かれています。
　新入生が取得出来る授業は限られていますが、登録忘れのない様にお願いしますね。
　何か質問がありましたら、この後お願いします。
　＿では、我々の説明は此処までです。先生方、後はよろしくお願いします。」

　エーミールがそう言うと、今度は教師達が指示を出し始めた。
どうやらこのまま履修登録の用紙を書いてから、解散になるらしい。
　「さ、"参謀長さま"っ！お聞きしたいのですが･･･！！」
　「"書記長様"！教えて頂けないでしょうかっ？」

　自由に行動出来るようになると、新入生の女性の殆どが用紙を持って、トントンとエーミールの元へと行く。
それを知っていてか、トントンとエーミールは困った様に笑いながら、丁寧に教えて行く。
女性の中には憧れの目でグルッペンを見たりしていたが、グルッペンの不機嫌そうな顔と彼の威厳からか話しかける者はいない。
「(･･･基本的な座学と･･･魔法に関する授業なんだなぁ･･･)」
　黙々と用紙に記入をしていく少女は、そんな事を考えながらスラスラと書いている。
「(･･･さっきの人達が言っていた"書記長"と･･･
　新しく聞いたけど、"参謀長"なんだろうな･･･)」
少女はチラッと、女性に囲まれているトントンとエーミールを見て考える。
「(じゃあグルッペン？さんは･･･
　外交官ならもう少し愛想が良いだろうから、"総統"なんだろうな･･･
　･･･一体何処の･･･？
　この国の人達であれば、教師陣はもう少し畏まっていそうだけど･･･)」

「･･･！」
「！」
　少女は考え事をしながらグルッペンを見ていたら、本人と目が合ってしまった。
少女は慌てて目を用紙に移して、すぐに書き始める。
「(びっ･･･くりした･･･まさか目が合うとは･･･
　あの人は何であんなに不機嫌そうなんだろう･･･？無理矢理出席させられたとか･･･？
　それならあの態度も頷けるけど･･･
　まぁいっか。Sランクの人となんて、早々関わらないだろうし)」

　少女は考えて自分で納得し、また落ち着いて用紙を記入し終えた。
男性ぐらいしか提出をしていない中、少女は女性達を横目に教師に履修登録の用紙を提出した。
提出された教師は驚いたが、少女の用紙を受け取ってくれた。
教師に挨拶をして、少女は大講義室を出た。