〜�供ィ院� ページ4
朝が、来てしまった……。
憎々し気に目覚まし時計を見つめる。だるい体を何とか起こし、布団から抜け出した。
「おはよう、A。」
「おはようございます、深瀬さん。」
リビングには、彼一人しかいなかった。
「朝から制作作業ですか？」
「まあね。」
パソコンを広げ、横にコーヒーを置いて仕事をしている。
「……Aこそ、出かけるの早くない？学校ってこんなもんだっけ？」
「あ、電車乗り継いで行くのでちょっと早めなんです。」
本当はもっと近場で部屋を取りたかったんですけどね、と笑い玄関に向かう。
「あれ、朝飯いらないの」
自分の作業の手を止め、心配して聞いてくれた。
「はい。もう遅刻気味だから、抜いて行きます……。」
苦笑いして答える。
「せめて食パンでもくわえて行けば？」
「いや、イケメンとぶつかる予定はないのでいいです。」
「そっかそっか」
笑いながらコーヒーに口を付ける。
「送ってこうか。車ならちょっとは早いでしょ？」
「大丈夫です。昨日もお迎えしてもらっちゃったので……。」
「そう。ならいいんだけど……。」
言いながらパソコンに視線を戻す。
もしかして、唯華たちにひがまれるから、遠慮しているように見えただろうか。そうであれば、傷つけてしまったかもしれない。
「……じゃあ、行ってきま〜す。」
努めて声を明るくし、そうでないことを伝えようとした。
「A。」
背中越しに呼び止められる。
「……無理、しちゃだめだからね。辛かったら行かなくてもいいんだし。」
図星すぎて、思わず動きが止まる。気づけば靴を持つ手に力が入っていた。
やっぱり彼に隠し事はできない。ごまかしもきかない。
それが切なくて、悔しくて、嬉しかった。
私は振り返り、精一杯笑って見せる。
「全然平気ですよ。……帰ってくる大切な場所が、大好きな人がいるから。」
素直な気持ちだった。
深瀬さんも、「なら良かった」と微笑んでくれた。
その笑顔が、とても眩しく見えた。
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ゆらら(プロフ) - 月詞さん» ありがとうございます！！とても励みになります！(≧▽≦) (2019年4月19日 17時) (
レス) id: 476168040b (このIDを非表示/違反報告)
月詞 - 面白いですね！！応援してます！！頑張ってください！！ (2019年4月16日 19時) (レス) id: a78b7adcf3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらら(プロフ) - かなとさん» ご指摘ありがとうございます。修正しました。また何かあればお願いします。きちんと項目を見ておらず、不快な思いをさせてしまい申し訳ありませんでした。 (2019年4月14日 11時) (レス) id: 476168040b (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 何度も言いますがオリジナルフラグをお外し下さい違反なので。編集画面にも注意がちゃんとあります。読まない、読めない、理解出来ないなら活動はおやめ下さい。オリジナルフラグを外されないなら違反報告します (2019年4月14日 10時) (レス) id: a6e6d18aa3 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年4月14日 8時) (レス) id: a6e6d18aa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆらら | 作成日時：2019年4月14日 7時
