〜�検ィ粥� ページ15
「おい、逃げんなよ。」
どすのきいた声で呼びとめられる。というより、脅されているに近い。
「無視すんじゃねえよ。……お前、Aってヤツだろ」
驚いて立ち止まってしまう。なぜ私の名前を知っているのか。
「お前、俺のオンナにテェ出したらしいじゃねえか。」
オンナ……というのは、文脈からして、唯華のことだろう。
彼女に年上のカレシがいるというのは聞いていたが、まさかこんなにごっつい奴だったとは。
ともかく、これはマズイ展開だ。
「ストレスたまってたとこだしよ、憂さ晴らしに丁度いいなぁ」
そう言って、ボキボキと手の骨を鳴らす。
かと思いきや、
「……んだよ、なんでビビんねぇんだよ。」
と、不満そうに舌を鳴らした。
いや、割とビビっているのだが、今日は色々ありすぎて、表情筋が麻痺してるのだ。
「っつたく……ナメやがって！」
怒鳴り声と共に、腕を振りかざす男。
背筋が凍った。
ヤバい。
そう本能で感じたが、動けなかった。
迫りくる拳に、思わず目をギュッとつぶる。
バシッ
耳元で、音が鳴った。
恐る恐る目を開ける。
すぐ横で、その拳を止めている人がいた。
「……ふ、深瀬さん……！？」
間違いなかった。
間違えるはずもなかった。
だが、どうしてここに……？
「ちょっとボク、女の子に乱暴は良くないよ。」
深瀬さんはそう言って、不敵に微笑む。
「よ、余計なことするな！」
取り巻きの一人が、慌てたように向かってくる。
そして、深瀬さんの顔面をめがけて、拳を突き出した。
しかし素早くかわされ、代わりに、腹に蹴りを叩き込まれる。
もろに攻撃を受けた彼は、くの字に曲がって倒れ込んだ。
ボスの男の顔色が変わる。
「こ、この野郎……っ！」
掴まれていない手で、また殴りかかろうとする。
それをいとも軽く手で払い、深瀬さんは静かに言った。
「……俺のオンナに、てぇ出すんじゃねぇよ？」
普段ならありえないほど、低い声だった。
反り返るように、男も倒れこむ。
一瞬の出来事だった。
「まぁ、まだ返事もらってないけどね。」
そう呟き、こちらを向く深瀬さん。
「逃げるよ。」
まだ状況がよくわからず、ぼんやりしている私の手を引き、深瀬さんは走り出す。
観覧車へ向かって……。
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ゆらら(プロフ) - 月詞さん» ありがとうございます！！とても励みになります！(≧▽≦) (2019年4月19日 17時) (
レス) id: 476168040b (このIDを非表示/違反報告)
月詞 - 面白いですね！！応援してます！！頑張ってください！！ (2019年4月16日 19時) (レス) id: a78b7adcf3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらら(プロフ) - かなとさん» ご指摘ありがとうございます。修正しました。また何かあればお願いします。きちんと項目を見ておらず、不快な思いをさせてしまい申し訳ありませんでした。 (2019年4月14日 11時) (レス) id: 476168040b (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 何度も言いますがオリジナルフラグをお外し下さい違反なので。編集画面にも注意がちゃんとあります。読まない、読めない、理解出来ないなら活動はおやめ下さい。オリジナルフラグを外されないなら違反報告します (2019年4月14日 10時) (レス) id: a6e6d18aa3 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年4月14日 8時) (レス) id: a6e6d18aa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆらら | 作成日時：2019年4月14日 7時
