止められない想い ページ25
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「A先輩、おはようございます!」
数日後の朝、背後から聞こえた声にぎょっとする。
顔だけ後ろに向けて、「おはよう」と返すと、炭治郎くんが私の横に並んだ。
「図書室ではもう勉強しないんですか?」
その質問に、思わず「え?」と訊き返す。
「家だと集中できないって前に言ってたから」
「あー…うん。最近は集中できるようになったから、家で勉強してるの」
「……そうなんですか。A先輩に会えるかなって、俺、毎日のように図書室通ってて。あ……いや、えーと、せっかく仲良くなったからもっと話したいなって思って」
顔を赤らめて照れながら話す彼を見て、私の頬も伝染したかのようにかーっと熱くなった。純粋に嬉しかった。
けれど、
──今後、竈門少年との接触は禁止する。
すぐに先生の言葉が頭を
「A先輩?」
「もう図書室には行かない。それから──」
私はまっすぐ前。校舎の方に視線を上げた。
「こんなふうに話しかけるのもやめて」
「え?」
「迷惑なの!」
自分でもびっくりするくらいの大きな声。数名の生徒が注目する中、私は「ごめんね」と呟くように言って、歩き出した。
炭治郎くんの顔は見れなかった。見なくても、彼が驚いていたのはわかった。
でも、もう……そうするしかない。先生をまた怒らせたくないし、炭治郎くんを巻き込みたくない。
私が従順になればいいだけだ。
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彩乃(yumeko)(プロフ) - 愁さん» 愁さん、こんにちは!コメントありがとうございます!最後まで最高でしたか(*´∀`*)初ヤンデレだったので、そう言ってもらえてめちゃくちゃ嬉しいです(*´-`)次の話も今書いている途中ですので、是非またいらしてください(-´∀`-) (2021年5月14日 12時) (レス) id: 555a9d3211 (このIDを非表示/違反報告)
愁(プロフ) - yumekoさん!お久しぶりです。やーっと読みに来れました(*^_^*)最後まで、最高のヤンデレでしたよー!!ありがとうございました!! (2021年5月14日 5時) (レス) id: 698f8cda36 (このIDを非表示/違反報告)
彩乃(yumeko)(プロフ) - 義勇と杏寿郎推しさん» わぁぁ、よもやよもやだ!杏寿郎からコメントいただけるとは(*´ω`*)ありがとうございます!凄かったですか!笑 次はね、またキョウジュロなんです(>_<)優しいキョウジュロなので、ヤンはひとまず休憩します(笑 また是非来てください(-´∀`-) (2021年5月8日 12時) (レス) id: 555a9d3211 (このIDを非表示/違反報告)
彩乃(yumeko)(プロフ) - 奏海さん» 奏海ちゃん!(>_<)コメントありがとう(-´∀`-)わぁ、そう言ってもらえてめちゃくちゃ嬉しい(*´-`)カッコ良すぎるだなんて(照)炭治郎はライバルにするとあかんね(笑 いい子過ぎて!次は宇髄さんも出るのでどうぞよろしくお願いします(^^♪ (2021年5月8日 12時) (レス) id: 555a9d3211 (このIDを非表示/違反報告)
義勇と杏寿郎推し - よもや!よもやだ!完結おめでとうだな!凄かったぞ!ヤンデレの俺か・・・・・・、うむ!次は冨岡の描いて欲しいと思っているが次のも楽しみにしてるぞ!最後に完結おめでとう!これからも心を燃やして責務を全うしてくれ!炎柱、煉獄杏寿郎でした!またな! (2021年5月8日 9時) (レス) id: 4609b567d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩乃 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yumereiao519
作成日時:2021年3月17日 21時