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「顔を見せてくれ……A」
そう言って、先生は顔を覆っている私の手をそっと剥がした。
顔がすごく熱い。目も潤んでいる気がして瞼を閉じれば、そこに優しいキスが落ちてきた。唇にも同じようなキスを数回され、彼の顔がゆっくりと離れていく。
「首筋につけたいところだが、目立つだろうからここにしようか」
先生のやわらかい髪が、晒された肌にあたってくすぐったい。
「痛っ──」
突然、強く吸われたような感覚がして、思わず声をあげる。恐る恐る目線を下に向けると、胸元が赤く鬱血していた。
「そうだな……もっと下でもいい。もっと下、誰にもバレない場所に俺の痕を残したい」
先生の顔がだんだんと下に向かう。私の脚を強引に横に開き、スカートをたくし上げ、太ももの内側に唇を強く押しあてた。じわりとくる痛みに、堪らずきゅっと目を瞑る。
熱い吐息を感じて、びくっと体が震えた。
「せんせ……やめっ……っ……ん……」
自然と出てしまう変な声。発するたびに先生の吸う力が強くなるような気がして、私はその甘ったるい声を必死に抑えた。
「……よし。今日はこれでお終いだ!」
胸元と同じ赤い印をいくつも残したあと、先生がようやく顔をあげた。
ふーっと息を吐いたと同時、下着の上から指でつうっとなぞられ、びくっと脚が跳ねてしまった。
「ちょっと、先生!お終いじゃないんですか」
すぐに先生の手を掴んで制止する。
「すまない!つい触れたくなってしまった!」
先生はそう言って笑いながら、乱れた私の制服を器用に直した。綺麗な長い指先をぼんやりと見つめる。未だドキドキと、心臓が鳴っていた。
「ふー、我慢するのもきついな。トイレに行ってくる!少し待っていてくれ」
立ち上がって、バタンと扉を閉めた先生。私は安堵の息を大きく吐いた。
すっかり熱くなってしまった身体を冷ますように、服の胸元をつまんでパタパタとあおぐ。今は恐怖よりも戸惑いの方が大きくって。
私は自分を抱きしめるように、腕をぎゅっと組んだ。
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彩乃(yumeko)(プロフ) - 愁さん» 愁さん、こんにちは!コメントありがとうございます!最後まで最高でしたか(*´∀`*)初ヤンデレだったので、そう言ってもらえてめちゃくちゃ嬉しいです(*´-`)次の話も今書いている途中ですので、是非またいらしてください(-´∀`-) (2021年5月14日 12時) (レス) id: 555a9d3211 (このIDを非表示/違反報告)
愁(プロフ) - yumekoさん!お久しぶりです。やーっと読みに来れました(*^_^*)最後まで、最高のヤンデレでしたよー!!ありがとうございました!! (2021年5月14日 5時) (レス) id: 698f8cda36 (このIDを非表示/違反報告)
彩乃(yumeko)(プロフ) - 義勇と杏寿郎推しさん» わぁぁ、よもやよもやだ!杏寿郎からコメントいただけるとは(*´ω`*)ありがとうございます!凄かったですか!笑 次はね、またキョウジュロなんです(>_<)優しいキョウジュロなので、ヤンはひとまず休憩します(笑 また是非来てください(-´∀`-) (2021年5月8日 12時) (レス) id: 555a9d3211 (このIDを非表示/違反報告)
彩乃(yumeko)(プロフ) - 奏海さん» 奏海ちゃん!(>_<)コメントありがとう(-´∀`-)わぁ、そう言ってもらえてめちゃくちゃ嬉しい(*´-`)カッコ良すぎるだなんて(照)炭治郎はライバルにするとあかんね(笑 いい子過ぎて!次は宇髄さんも出るのでどうぞよろしくお願いします(^^♪ (2021年5月8日 12時) (レス) id: 555a9d3211 (このIDを非表示/違反報告)
義勇と杏寿郎推し - よもや!よもやだ!完結おめでとうだな!凄かったぞ!ヤンデレの俺か・・・・・・、うむ!次は冨岡の描いて欲しいと思っているが次のも楽しみにしてるぞ!最後に完結おめでとう!これからも心を燃やして責務を全うしてくれ!炎柱、煉獄杏寿郎でした!またな! (2021年5月8日 9時) (レス) id: 4609b567d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩乃 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yumereiao519
作成日時:2021年3月17日 21時