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煉獄先生に対する恐怖心は、もう消えた。
──はずだったのに。
『──ずいぶんと仲がいいんだな、竈門少年と』
耳元で囁かれたあの声を思い出すと、それだけで体がびくっと震えてしまう。
*
「……A、」
用事があると断ったにも関わらず、「嘘はよくない」と言われて強引に連れてこられたこの場所、先生のマンション。
今私は、勉強もせずにリビングのソファに座っている。
「ハハ、何をそんなに怯えている。俺のことが怖いか?」
石のように固まっている私の横に、先生がゆっくりと腰を下ろした。頬を撫でられた瞬間、肩がびくりと震える。
そんな私を見て、先生は目を細めながら、
「少し話をしよう」と囁いた。
「図書室にはもう行くな。今後、竈門少年との接触は禁止する。勿論、他の男子生徒も同様だ。一切、話すな。連絡先も削除するように」
矢継ぎ早に命令され、私は目を丸くした。
「無茶言わないでください!先生───」
声を張り上げた矢先、先生の顔がぐっと近づく。驚いて何度か目を瞬かせていると、両肩を強く掴まれ、勢いよく口を塞がれた。すぐに彼の舌が中に侵入してきて、体が強張る。
「…ぅ……ちょっ…せん……んんっ!」
僅かな隙間から声を出すも、先生は止めてくれなかった。それどころか、口内を艶めかしくなぞり、舌を深く絡めて、その動きはますます激しくなっていく。
「はぁ……待っ…て」
呼吸が乱れて、どちらのものかわからない唾液が私の顎をゆっくりと伝っていった。
唇が離れ、思わず顔を上げれば、首筋まで伝った唾液を先生が舌で掬いあげる。首から顎にかけて舌を這わせられ、私の体が大きく震えた。
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彩乃(yumeko)(プロフ) - 愁さん» 愁さん、こんにちは!コメントありがとうございます!最後まで最高でしたか(*´∀`*)初ヤンデレだったので、そう言ってもらえてめちゃくちゃ嬉しいです(*´-`)次の話も今書いている途中ですので、是非またいらしてください(-´∀`-) (2021年5月14日 12時) (レス) id: 555a9d3211 (このIDを非表示/違反報告)
愁(プロフ) - yumekoさん!お久しぶりです。やーっと読みに来れました(*^_^*)最後まで、最高のヤンデレでしたよー!!ありがとうございました!! (2021年5月14日 5時) (レス) id: 698f8cda36 (このIDを非表示/違反報告)
彩乃(yumeko)(プロフ) - 義勇と杏寿郎推しさん» わぁぁ、よもやよもやだ!杏寿郎からコメントいただけるとは(*´ω`*)ありがとうございます!凄かったですか!笑 次はね、またキョウジュロなんです(>_<)優しいキョウジュロなので、ヤンはひとまず休憩します(笑 また是非来てください(-´∀`-) (2021年5月8日 12時) (レス) id: 555a9d3211 (このIDを非表示/違反報告)
彩乃(yumeko)(プロフ) - 奏海さん» 奏海ちゃん!(>_<)コメントありがとう(-´∀`-)わぁ、そう言ってもらえてめちゃくちゃ嬉しい(*´-`)カッコ良すぎるだなんて(照)炭治郎はライバルにするとあかんね(笑 いい子過ぎて!次は宇髄さんも出るのでどうぞよろしくお願いします(^^♪ (2021年5月8日 12時) (レス) id: 555a9d3211 (このIDを非表示/違反報告)
義勇と杏寿郎推し - よもや!よもやだ!完結おめでとうだな!凄かったぞ!ヤンデレの俺か・・・・・・、うむ!次は冨岡の描いて欲しいと思っているが次のも楽しみにしてるぞ!最後に完結おめでとう!これからも心を燃やして責務を全うしてくれ!炎柱、煉獄杏寿郎でした!またな! (2021年5月8日 9時) (レス) id: 4609b567d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩乃 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yumereiao519
作成日時:2021年3月17日 21時