シャープペン【 国見英 】

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「 国見、お前さ、授業中起きてるのが辛いっていうか、たまにほんとに寝てるよな 」




朝の部活終わり、今更ながらのことを金田一が言ってきた。




「 部活のために充電してんだよ 」


「 …大して部活も積極的にやってないだろ 」




金田一を睨みつける。


いいじゃん、そんなの。俺の勝手なんだし。




「 ま、先生が優しく起こしてくれてるからな 」


「 痛いよ、結構 」


「 じゃあやめろよ 」




教科書で頭叩くとか、あれもう虐待に入るよね



呟くと、金田一にゲラゲラと笑われた。


…なんなんだよ、と心の中で悪態をつきながら教室に入る。




「 あ、国見くんおはよ 」


「 おはよう 」




隣の席の人に軽く挨拶を返す。


…隣でも、そんなに話す相手じゃないし。



けど今日は、向こうから話を振ってきた。




「 国見くん、バレー部なんだっけ 」


「 うん 」


「 あ、じゃあ及川先輩のことも知ってるよね 」




それも、及川さんの話で、

なぜか少しイラッときた。




「 …知らない 」




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