恋 愛 交 差 点。【 月島蛍 】

関係性…1 ページ2

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「彼氏欲しいー」






「というかまず、好きな人欲しいよね」







「それね、クラスに良い人はいないし…」







女子グループの会話は、



時に楽しく、時に面倒。





"彼氏欲しい"



その言葉を、まるで呪文のように使う彼女たち。




どうしてそう思うのか、私にはよくわからない。






「Aはどう思う？」






「私…？んー、でも好きな人って、いたらいたで大変だろうね」







「そこを考えてたら、恋なんて出来ないよー」







知らないよ、恋なんてしたことないもん。





「バレー部、顔面偏差値高いよね！オススメいない？」






「オススメって…合コンか何かの幹事じゃないんだから…」






胸の前で手を振りつつ、



ふと考える。





たしかに、あんまり意識してなかったけど、



バレー部はかっこいい人が多いかもしれない。




…いや、そうでもない？



田中くんとか、あの辺はちょっと…ね。







「あ！ほら、あの背の高いノッポくんは？」






「ノッポくん…」







「あぁ、月島くん？」








「そう、その子！かっこいいよね！」








「かっこいいかもしれないけど…


年下くんだよ？」








「んー、さすがに年下は論外か…？」








「かっこいい人を好きな人にするな！」






けど…





月島くんはたしかに、かっこいいと思う。




ほかの人とは、雰囲気が違くて大人っぽい。






ゆるめの天然パーマが似合ってるし、それに…





……なんて、なに考えてんだろ







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