甘さと苦み に ツンデレをぷらす【月島蛍】

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「ーーー…じゃあ、ごめんね。引き止めちゃって」


「あっいえ。逆にお礼言わなきゃいけない立場で…」


「気にしなくていいよ、好きでやってるんだし」



その瞬間にふわりと頭に乗せられた手。

セッターの命でもある大切な手は、暑さに似合わずひんやりとしていた。


軽く頭に触れると、彼は笑って言った。



「マネ業頑張って」


「"赤葦"さんも、試合頑張ってください。私は烏野の応援ですけど…」


「うん、ありがとう。じゃあまた」



体育館の入り口で彼と別れ、

マネさんたちがいるところに戻る。


……数えきれるほどしか話したことがないのに、あそこまで考えてくれる赤葦さんは本当に優しい

なんて、さっきの彼が話してくれたことを思い出しながら思う。



「遅くなってすみません」


「大丈夫大丈夫！ だいぶ早いと思うし」


「ありがと、Aちゃん」



天使のような笑顔で微笑まれて、思わずこっちも頬が緩む。



「あっそういえば、月島くんとは最近どうなの？」


「どう…とは」


「ん？ 話してるとこ今日見てないなーって」



にんまりとさっきの微笑みとは変わり

意味ありげに笑われる。


今スポドリ作らなきゃなので！ と誤魔化すも、これは夜に聞かれ放題だな…


しかも気づくのが早いし…マネさんの観察力恐るべし





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