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二週間後なんて先だ先だなんて思っていると案外早く過ぎるものなんだと、
悔しいほどに思い知らされる。
合宿…だるい。
「はあ…」
ため息の理由は合宿だけじゃない。
ーー…つい三日前。
珍しく山口が先に帰ると言い出して、気になって見ればAと歩いているのを目撃。
……謝る気も失せるってものだ。
…そんな仲良かったっけ？
……それに山口はーーー…
「はあ……」
赤葦さんのことだけで頭がいっぱいだっていうのに……
AもAだ。別に喧嘩してたってそんなのどうでもいいって？
……ほら、結局そんなもんだ、恋愛なんて。
「よぉツッキー」
「だからその呼び方やめてくださいって何度も、」
「まだ仲直りしてないのな、お前ら」
痛いところをつかれて、その途端になにも言えなくなる。
なんでもわかってるみたいな態度。一目見ただけで見透かしてくる。
僕はこの人のことを一生好きになれない自信がある。
「…黒尾さんに関係ないですよネ」
「赤葦のこと、教えてあげたの誰だっけ？」
「聞いた記憶はありません」
「つれねえなあ」
その特徴的な頭の髪を掻き上げて、呆れたような顔をする黒尾さん。
僕より悩む黒尾さんを横目に見ながら、
無意識に体育館を見回していた。
……特に理由もないけど。なんとなく。
「彼女ちゃんいねえな」
「…それがどうしたんですか」
「ぃや？ メガネくんが探してるみたいだったから」
「違いますよ。……別に探してなんかないです」
ただ…、なんとなく。見てしまったってだけ。
「おい黒尾！ 絡んでないでこっち戻れ！」
「はーい、ごめんなやっくん」
この人ほんとに主将？
ヘラヘラした調子のまま戻っていこうとしている黒尾さんを見ながら思う。
「月島悪かったな、うちの黒尾が」
「ほん…いえ」
「…今絶対違うこと言おうとしたよな」
「そんなわけないじゃないですかー」
そろそろ本気で戻ってほしい。
後ろの澤村さんの視線に気付け、トサカ先輩。
「まあいいや、もう。……そういえばあれ？ やっくん赤葦は？」
「なんで俺に聞くんだよ。木兎にでも聞いとけ」
「どいつもこいつもつれねえなあ…」
ーー…赤葦さん……？
また周りを見れば、Aだけじゃなく、赤葦さんの姿も見当たらない。
「おい月島。早くアップ取れ」
「あっ、はい。すみません」
…たまたまだ、きっと。
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･:*+.\(( °ω° ))/.:+ - めちゃくちゃよかったです！続き書いて欲しいです！楽しみに待ってます！いつもありがとうございます！ (8月11日 18時) (
レス) id: 8baf50c0d2 (このIDを非表示/違反報告)
星 - 続き書いて欲しいです！ (2018年10月14日 2時) (レス) id: 75ee6c5bb0 (このIDを非表示/違反報告)
夢らら(プロフ) - リルさん» リルさん、ありがとうございます！そういっていただけ、とても励みになります。これからもよろしくお願いします！ (2018年1月19日 19時) (レス) id: 3821086925 (このIDを非表示/違反報告)
リル - 続きがすごく気になります。更新を楽しみにしています。 (2017年12月27日 21時) (レス) id: 2cebd1e939 (このIDを非表示/違反報告)
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