おっぺけ四人組、今日もゆるーく活動中。【オリジナル】 (ページ38)

今日:25 hit、昨日:0 hit、合計:14,694 hit

おっぺけ日誌その２１ページ38

問題のテレビ四台を各部屋に設置。
リビングにソファとテーブル、
対面式キッチンにくっ付けるようにダイニングテーブルと四脚の椅子を設置。
食器類はキッチンの棚に、
タオルは浴室の隣の脱衣所に、
トイレットペーパーはトイレに、
歯ブラシ等日用品は洗面所に収納。

ごみ箱を買うのを忘れたせいで段ボールやプラスチックのごみは大きいゴミ袋に入れる事になってしまった。これは明日買いに行こう。
ちなみに冷蔵庫や洗濯機等の電化製品は後日届けられる事になっている。

あらかた片付いたリビングを見て一息つく。
そんな時、ソファに座ってくつろごうとした犬川があることに気付いた。

「リビングに…テレビ無くね…？」

…そう、この家には四台もテレビがあると言うのに、肝心のリビングにテレビが無かったのだ。

「じゃあもう一台買おうよ！」
「いや絶対五台は要らないよね」

はしゃぐ福沢を奥沢が制した。
確かにこれ以上テレビは要らない。

「誰かの部屋のテレビを移動させるしかないな…。」

私がそう呟くと、全員があからさまに目を逸らした。
自室でゲームをしたい奥沢、自室でウメエンジャーの視聴をしたい福沢、その二人の流れで何となく目を逸らした犬川。
全員、自室からテレビを移動させる気は無いらしい。

「…じゃあ私の部屋のテレビ、リビングに移動させようか。」

これは仕方がない。
まずがっつりテレビを見る習慣と言うものが私には無かったし、ゲームをするなら自室よりリビングでした方が楽しいだろう。
…そう言うと、奥沢に「分かってない」と言われるだろうが。

「おっ、流石団長。」
「こう言うのはやっぱ団長の仕事だよね！」
「頼りになるわ～、団長様。」

犬川、福沢、奥沢がそれぞれ口を開く。
こう言うときだけ『団長』を使ってくるのはタチが悪い。
ならこっちはいつか『団長命令』でも使ってみようか。
そう考えて、少し笑みがこぼれた。