おっぺけ四人組、今日もゆるーく活動中。【オリジナル】 (ページ35)

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おっぺけ日誌その１９ページ35

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「つっかれたぁ…」

大量の荷物をリビングに運び終え、私はそのまま床に寝転がった。
思いの外天井は高く、「電球切れたら大変だな」とどうでもいいことを考えてみた。

「テレビ４台は邪魔過ぎると思う」
「仕方なくねー？あのゲーム機、テレビ無いと使えないし」

奥沢と福沢が床に座って話しているのが聞こえる。
声のしない犬川を横目で見ると犬川はうつ伏せで倒れ込む様に眠っていた。

私達の買い物、それは日用品だけでは済まなかった。
「テレビが要る」という奥沢の言葉から私達は家電製品売り場にも寄った。
アニメも天気予報もバラエティ番組も全てタブレットで見る奥沢がテレビの必要性を主張するのは少し驚いたのだが、その真の目的が「ゲームをするため」と分かると妙に納得できた。

ちなみに全ての支払いは佐藤さんがしてくれた。
とても申し訳ない気持ちはあったが、実際私達にそれを払うお金が無いのも確かだったし、
「幾らでも払えますから」と見せられた佐藤さんの財布に入っていた黒いクレジットカードに怯んでしまったのだ。あの人は一体何者なんだろうか。
荷物を一緒に部屋まで運んでくれた後、彼女は素早く帰っていった。

「…とりあえず、この荷物片付けようか」

重い体を起こして３人に呼び掛けてみた。
これを片付けないとまともにくつろげやしない。

「そうだね、片付けようか。」
「えーめんどくせー！」

ゆっくりと立ち上がった奥沢はテレビの箱を開け始めた。１台だけ出してゲームを始めたりしたら良い所でコンセントをひっこ抜いてやろう。
対照的に福沢は詰め合わせの袋に入ったうめえ棒を頬張りながら一歩も動こうとしない。
そして犬川は横腹に蹴りを入れたら「う”っ」と呻き声を上げてよろよろと立ち上がった。

今は午後４時。長くても３時間で片付けを終わらせたい所だ。