shun× ぺトリコール ページ8
なかむら☆しゅん × 雨上がりの夜に
夏の夕立 洗濯物を取り込んで外を眺める。
優しい長引く雨と違って、力強いこの雨は私だけを孤立させるような寂しさがある。
しゅん ｢ただいまぁ、あめやばいって！｣
A ｢あれ？今日傘持たせなかったっけ？｣
しゅん ｢、、、いんじゃらんもんじゃらん、｣
彼のおっちょこちょいな性格は、今に始まったことでは無い。夕立によって少し寂しい気持ちを抱えていた私には、ふふっと笑えるようなこの残念さが、丁度いいのだ。
雨はいつの間にか止んでいて、辺りも結構暗くなってきた。
しゅん ｢あっ、煙草無いわ。A、コンビニ行ってくるけど、なんかいる？アイスとか｣
A ｢私も行くよ！｣
『恋人』というのは、コンビニへ買い物に行くことさえもデートへと変えてしまう力があるらしい。幸せな魔法だ。
しゅん ｢雨の匂いやねぇ｣
A ｢ぺトリコールって言うらしいよ。雨が降って、それがアスファルトから上がってくる匂い｣
しゅん ｢その字面京極好きそぉ、｣
A ｢確かに、笑｣
雨上がりの道、静けさの中にペタペタというサンダルの音だけが響いて、まるで世界に私たちだけのような特別感。
A ｢ねぇしゅんちゃん、なんか外で乾杯したくないですか？？｣
しゅん ｢A氏〜、それは名案ですな？｣
A ｢ベンチあった！｣
しゅん ｢あんまり走ったらあかんで〜、ベンチだってまだ濡れてるかもしれへ、、あ、｣
A ｢濡れてた、、、｣
はしゃいでしまって、急いで座ったベンチはしっとりと濡れていて、下着にまで水が染みていくのが分かる。
しゅん ｢もう、だから言ったやん、、座ったらアカンよ、、ってつめたぁ！｣
A ｢あぁ、もう芸人さんしないで、！笑｣
知らないふりでわざと濡れる、なんてしっかりボケた後、
しゅん ｢パンツまで濡れちゃった、、お揃いやんかぁ｣
ってさりげない優しさまで見せてくれるの。
呼吸を忘れてしまうほど笑ってしまう彼との時間がやっぱり大好きで、
ゆっくり深呼吸すると、ぺトリコールの香りが鼻の奥をくすぐって、なんだか心地良い気がした。
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ゆめぴりか(プロフ) - ミサキさん» リクエストありがとうございます！最高ですね🥲 ぜひ書かせていただきます！ (3月19日 0時) (
レス) id: 7b0799753d (このIDを非表示/違反報告)
ミサキ - とても最高です！リクをお願いします、しゅんさんで、主人公が賞レースに負けて辞めようとするといつも穏やかな彼が真面目に止めてしかも泣いちゃった話お願いしたいです！ (3月18日 23時) (レス) id: d1ea381bc2 (このIDを非表示/違反報告)
Lucy quin(プロフ) - ゆめぴりかさん» ありがとうございます！全然いくらでも待つのでゆっくりで大丈夫です！！！！ (3月6日 8時) (レス) id: f21a439e1d (このIDを非表示/違反報告)
ゆめぴりか(プロフ) - Lucy quinさん» コメントありがとうございます🥲 是非書かせていただきたいです。申し訳ございませんが投稿頻度が低い為少々お待ちください🙇♀️ (3月6日 2時) (レス) id: 7b0799753d (このIDを非表示/違反報告)
Lucy quin(プロフ) - いつもキュンキュンさせてもらってます！ ケムさんの話の続編お願いできたりします？最高すぎて一生読んでたいです (3月6日 1時) (レス) @page23 id: f21a439e1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめぴりか | 作成日時：2024年2月17日 21時
