【黒尾鉄朗】策略家兄×天邪鬼妹 (ページ8)

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taboo 06 ページ8

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Aside

目に入ったのは、先輩の手首を掴んで止めているお兄ちゃんの姿。

肩で息をしているから、きっと走ってきたんだろう。

先輩1「黒尾くん、なんで……」

黒「お前らこそなんでだよ

なんで俺の妹に手ぇあげてんの？」

先輩1「そ、それは……ッ」

先輩方は、涙目になっていた。

そりゃあ、こんな醜態をおそらく好きな人に見られたら……ねぇ？

黒「……二度とこいつに近づくな」

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貴「ありがと、お兄ちゃん……

でも、なんで分かったんだよ」

黒「ん？あぁ……

昨日制服濡れてただろ？お前水道で濡らしたって言ったじゃん

なんか動揺してたし、誰かにぶっかけられたのかと思って。

あと、研磨がAは用事あるって言ってたから
また何かあるかもと思って探した。」

貴「そっか」

きっと、こいつには隠し事はできない。
すぐ見抜かれちゃうんだろうな。

でも、ただ

私を心配してくれていた事が、純粋に嬉しかった。

黒「まぁ、まだ何もされてなくて良かったよ」

そう言って、ふわりと私の頭を撫でる。

貴「やめろ……」///

口ではそう言ったけど、本気で嫌なわけじゃない。

その手があまりにも優しくて、
自分の頬と耳が熱くなるのを感じた。

こいつ、こういう事サラッとできちゃうんだよな。

お兄ちゃんがモテる理由が、ちょっとわかった気がした。

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