【黒尾鉄朗】策略家兄×天邪鬼妹 (ページ7)

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taboo 05 ページ7

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Aside

翌日。

4時間目の授業が終わり、いつもなら研磨と屋上に向かうのだが。

貴「ごめん、研磨私用事あるから今日行けない！

お兄ちゃんたちに伝えといて。」

孤「あ、うん」

研磨は、屋上に向かった。

貴「はぁ……めんどくさ」

用事とは何かというと

先輩からの呼び出しでございます。

これで行かないのも後が怖いんで、素直に体育館裏に行くんですよ。

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先輩1「あんたさぁ、黒尾くんに近づきすぎじゃない？昨日も言ったよね！？」

先輩2「いつも一緒に帰ってるし、あんた黒尾くんの何なの！？」

そう。私のバカ兄は何故か女にモテる。
確かに顔は悪くない……けど
あんな厨二病トサカのどこがいいんだか。

貴「だから妹だって言ってるじゃないですか」

今までも、物を隠されたりとか、地味な嫌がらせは受けてきたけど、

ついに昨日、この香水臭い先輩方に呼び出されて水をぶっかけられた。

でも、そんなのお兄ちゃんに言えないじゃん……

心配かけたくないし、負けた気がしてやだ。

先輩1「嘘つかないで！」

貴「本当ですよ？なんならお兄ちゃんに確かめてみればいいじゃないですか。」

先輩2「顔とか全然似てないし！」

貴「は……？」

先輩1 2「……！？」ﾋﾞｸｯ

似てない？当たり前じゃん。
血も繋がってないんだからさ。何なの？

私たちの家の事をバカにされた気がして、腹が立った。

知らないうちに先輩を睨んでたらしい。

先輩2「な、何？舐めてんの？」

貴「……」

先輩1「こいつ……ッ」

1人の先輩が、手を振り上げる。

あ、殴られる。

なんか指輪みたいなの付いてるから、あれ当たったら痛いだろう。

その衝撃に耐えるため、ぎゅっと目を瞑った。

パシッ

想像よりも軽い音が聞こえたが、
想像していた衝撃はない。

そっと目を開けると

黒「……は……っA、大丈夫か？」

貴「お兄ちゃん！？」

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