taboo 36 ページ40
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Aside
私の声に、お兄ちゃんが持っていたボールを取り落とす。
黒「A……もう、大丈夫なのか?」
貴「うん」
黒「研磨は?」
貴「さきに帰るって」
黒「そっか」
貴「……あのさ」
まずは
貴「今日は、ごめん」
黒「俺も……ごめん
今度からは、触らないようにするから」
え
貴「やだ!!」
黒「!?」
じぶんでも驚くほど大きな声が出た
しかも、やだ、なんて
もう、腹をくくるしかないかな
貴「お兄ちゃん……
大好きだ、ばかぁっ!!!」
そう言った瞬間、
自分の中の何かが切れる音がして
大量の涙が溢れ出した。
貴「ごめんね、ごめんねぇっ……
こんなっ……可愛くない妹で……!」
黒「お前っ……どうしたんだよ!?」
お兄ちゃんが、慌ててる。
きっと、兄妹としての好き だと思ってる
貴「純花さんと、一緒にいるの、見たっ……
ふたり、付き合ってるんでしょっ……?
やだよ、お兄ちゃんっ……行かないでよっ!!
今更、だよねっ……
ごめん、っ……」
その時
ふわり
黒「俺も好きだよ」
暖かいものに包まれた
目の前には、お兄ちゃんのTシャツの黒が広がる
貴「お、兄ちゃん……?」
それは
兄妹として?それとも……
黒「ひとりの、女として」
え……
貴「うそ……」
黒「嘘でこんな恥ずかしいことできるか!!」
これは
夢?
でも
ちゃんと暖かい……
あれ?
貴「お兄ちゃん……
泣いてる?」
黒「っるせ……
当たり前だろ、
ずっと好きだった奴から告白されて
嬉しくないわけないし」
ずっと?
それを隠してたのは
私のため?
貴「やっぱり、ばかだね……
大好きだよ」
黒「うん、俺も」
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夢月詞(プロフ) - 三日月さん» アホだけど!笑笑 (2015年5月5日 15時) (レス) id: dd23b6a49d (このIDを非表示/違反報告)
三日月(プロフ) - 良いねぇ〜夢主可愛い (2015年5月5日 15時) (レス) id: c401050206 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢月詞 | 作成日時:2015年5月2日 12時