【黒尾鉄朗】策略家兄×天邪鬼妹 (ページ37)

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taboo 34 ページ37

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Aside

……いつまでたっても、

想像していた感覚がない。

なんなんだ、一体

ゆっくり目を開けると

孤「……ッ」/////////

……笑いを堪えて震える研磨がいた。

貴「なっ！？」///

孤「あははっ……冗談だよ……っ」/////////

……久しぶりに、こんなに爆笑する研磨をみた。

貴「おま、このやろぉっ！！！」

私がどんだけ葛藤したと思ってやがる！

孤「はぁ……ごめんね？

……Aは、クロのことが好きなんでしょ？」

貴「はっ！？」///

何言ってんの？私がお兄ちゃんなんかのこと好きなわけが……

孤「ねぇ、A。

自分の気持ちに素直になりなよ。」

貴「……ッ」

さっき、咄嗟に助けを求めたのは、お兄ちゃんだった。

お兄ちゃんの手が好き。

お兄ちゃんの声が好き。

……たまに見せる優しさが好き。

何か企むような笑顔も、バレー中の真剣な目も、

全部、全部。

ああ、私はなんて馬鹿なんだろう。

貴「うん……好き。」

今更気付くなんて。

孤「クロはまだ体育館にいると思うよ。

クロがAを置いて帰るわけがないから。

……いってきなよ。」

研磨は、そう言ってリンゴ味の飴をひとつ私にくれた。

貴「うん……っ

研磨、ありがと！私行ってくるよ！！」

その飴を口に入れて、体育館に向かって走り出した。

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孤「……冗談なわけ、ないじゃん」ﾎﾞｿ

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