【黒尾鉄朗】策略家兄×天邪鬼妹 (ページ33)

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taboo 30 ページ33

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Aside

その日の授業は、あまり集中できず、気がついたら部活の時間になっていた。

み「私、部活行くね。」

貴「うん」

私がぼんやり席に座ったままでいると、

研磨がこっちに近づいてきた。

孤「部活、行こ……？」

貴「うん……なんか、ごめんね？」

孤「別に」

私の様子がおかしいことに気づいていたのか、

研磨はわざわざ授業のノートを貸してくれた。

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夜「Aちゃん、どうかしたのか？」

部室で、私とお兄ちゃんのやりとりを見ていた夜久さんが尋ねる。

貴「あは、ちょっと喧嘩して……」

夜「そっか」

嘘ついてごめんなさい、夜久さん

ただ、私がおかしいだけだ。

孤「…………」

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今日は、マネージャーの仕事にも身が入らない。

はぁ、相当やばいな私

なんでこんなに悩まなきゃいけないんだ。

「……い、…」

お兄ちゃんに謝らないと……

でも、なんて言えばいい？

あれ？

そもそも私、なにに悩んでるんだ？

夜「危ない！Aちゃん！！！」

貴「え……？」

振り返ると、目の前に迫ったボール。

避けようと思ったけどもう遅くて。

派手な音がして、目の前に星が散る。

ああ、いつもならレシーブで返せるのにな……

みんなが駆け寄ってくる。

リエちゃんがめちゃくちゃ謝っているのが視界の端に映る。

たぶん、リエちゃんがレシーブし損ねたボールだろう。

てか痛い

まじ痛い

いつぶりだっけか、顔面にボールくらったのは。

なんかもう、どうだっていいや……

そこで、私の意識は途切れた。

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