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「Aさん！！」
声が聞こえたのは、食事後すぐのこと。
今日は、柱に会う呪いでもかかっているのだろうか。
師範が意地悪な笑みを浮かべながら私のところへ来た。
師範の後ろには、音柱様もいる。
「おい、またやったなァ」
「師範…私はいないとお伝えください」
「そりゃ無理な話だァ」
「お、音柱様…」
「ほっとけ、宇随。いつものことだァ」
「Aさん、この部屋にいるんですね」
背筋が凍る。
すぐそばにいる。
ぶっちゃけ、師範よりも怒らせたらあかん、蟲柱様が。
「あら、宇随さん。こんにちは」
「あ、あぁ」
「Aさんも…」
スパーんと半開きであったふすまが全開に開く。
「こんにちは」
蟲柱様、青筋を立てないで。怖いっす。
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作者名：No・2 | 作成日時：2021年4月20日 1時
