検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:1,061 hit

9. ページ9

朝、お兄ちゃんの怒号で目が覚めた。

ヘッドボードの上に置いてある星型の目覚まし時計を手に取ると朝の五時半。まだ起きる時間ではない、と言うより……何時に電話してるんだよ、と寝返りを打つ。

隣の部屋からはまだ声が聞こえる。

お兄ちゃんは頭に血が上っているらしく、支離滅裂なことを叫んでいる。一体誰と電話してるんだろう、と壁に耳を当てる。

聞こえてくるのは暴言ばかりで、相手の名前は出てこない。でも、おそらく悪夢日記についてのことを話しているのだろうことは寝起きの頭でもよく分かる。


──本当に、危険な日記なのかもしれない。


そう思った瞬間、冷たいものが背筋に走る。


学校に行ったら、あの日記を書くのはやめようって、美紀に言おう。お兄ちゃんもあれに関わって欲しくなさそうだったし。

そう決意して私は布団を被った。

10.→←8.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:ホラー , 短編 , 夢日記 , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さっく。 | 作成日時:2018年10月15日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。