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朝、お兄ちゃんの怒号で目が覚めた。
ヘッドボードの上に置いてある星型の目覚まし時計を手に取ると朝の五時半。まだ起きる時間ではない、と言うより……何時に電話してるんだよ、と寝返りを打つ。
隣の部屋からはまだ声が聞こえる。
お兄ちゃんは頭に血が上っているらしく、支離滅裂なことを叫んでいる。一体誰と電話してるんだろう、と壁に耳を当てる。
聞こえてくるのは暴言ばかりで、相手の名前は出てこない。でも、おそらく悪夢日記についてのことを話しているのだろうことは寝起きの頭でもよく分かる。
──本当に、危険な日記なのかもしれない。
そう思った瞬間、冷たいものが背筋に走る。
学校に行ったら、あの日記を書くのはやめようって、美紀に言おう。お兄ちゃんもあれに関わって欲しくなさそうだったし。
そう決意して私は布団を被った。
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作者名:さっく。 | 作成日時:2018年10月15日 15時