お姫様？だから何？【青葉城西】4

143.思い出 ページ25

及川side



『んーやっぱりまだ感覚戻らないなぁ』






あれからAちゃんはちょこちょこバレーを見にくるようになった






そして見るだけでは飽き足らず



男バレに混ざって試合したり、、、







及「感覚戻らないって、、、


十分強いからね！？！？」





流石中学の時に騒がれてただけの事はある




まだ体力がないとは言え


技術とか身体能力は凄いもので





男子相手にも関わらず


勝っちゃうんだよなぁ







「それにしても及川にこんな美人な彼女が居たとはなぁ〜


通りでモテるのに噂がなかったわけだ」





及「付き合い始めたのはついこの前だけどね」





「そうなのか？


でも雰囲気が熟練夫婦みたいだけどな」






『まぁ高校の時からこんな感じだし


今更イチャイチャとか、、、ねぇ、、、？』






及「俺はもっとAちゃんとイチャイチャしたいんだけどなぁ〜〜」





『え！そうなの！？』






及「まぁでも、、、


今はこれだけでも十分幸せだからいいけどね」







そう言って俺が笑えば



Aちゃんも嬉しそうに笑い返してくれた






「おーい！2人の世界に入るなよー」







ずっと病院で


大好きなバレーもできなかったAちゃん









沢山苦しい思いをしたけど



今はこうして笑って俺の隣に居てくれる









それだけの事と言えばそうなのかもしれないけど




でも俺は凄く幸せ









『私も幸せだよ、、、徹』





及「/////」









初めてAちゃんが呼んでくれた名前









きっとこれからも辛い事とかあると思う







だけどAちゃんと一緒なら頑張れる


乗り越えていける









だって俺たちには








沢山の思い出があるんだから









完

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