160.別れ ページ42
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嬉しそうにしているふたりを横目に
私は研究室から出た
『今回の事は、差支えが出ないように
私がまとめて報告書を出しておきます
フォーはくれぐれも口を滑らさないようにお願いします
何か聞かれたら何も見ていないと言い張ってください』
フォー「わかった、、、」
つかつかと歩く私の数歩後ろを
静かについてくるフォー
事後処理とかあるだろうに
私についてきていいのだろうか
『私は勝手に帰りますから
フォーは気にせず事後処理して大丈夫ですよ?』
フォー「すぐ出ていくんだろう?
見送りぐらいする」
何もできず
何も知らない自分に嫌気がさしているのだろうか
そんな思いつめなくてもいいのに
『言っておきますけど
今回の事、フォーが何も知らなかったんじゃなくて
私が知りすぎているってだけですから
フォーは気にする必要ありませんよ?』
フォー「わかってる!」
意地っ張りだなぁ〜
そこがフォーのかわいいところでもあるんだけど
部屋について荷物をまとめる
とは言ってもたいした量はないから
あっという間に終わってしまって
私はカバンを持ち
支部の入り口へ向かった
フォー「バクにもいわなぇのか?」
『今は忙しいでしょうし』
フォー「あいつらに一言でも行っとかねぇと
次あったときすげ〜言われるんじゃねぇか?」
『あはは、、、、言われるだけならいいですけど
イノセンス振り回されそうですねwww』
神田は、夢幻発動したまま殺気飛ばされそう、、、
アルマは再開を素直に喜んでくれそうだけど
『私のやらなきゃいけないことは
終わりましたから、、、
だからいいんです
嫌われても、怨まれても』
私は仲間として
一緒にいる資格はないんだから
教団に入団して本部に行けば
リナリーがいる
数年たてばラビややアレンくんだって
入団してくる
私がいなくたって
教団で楽しく生きていけるだろう
『じゃぁ、私行きますね』
フォー「あぁ」
なんだかんだで最後まで見送ってくれたフォー
姿が見えなくなるまで
フォーは戻ることなくずっと居てくれた
『、、、、疲れた、、、、』
アジア支部から離れて
私はやっと大きなため息をついた
すっっっっごい
疲れた
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作者名:ゆーな | 作成日時:2020年1月23日 2時