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154.待ちに待った日 ページ36

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ついにその日がやってきた






私がアジア支部にきて
数か月がたっていた






その日は朝から日課のようになっていた
支部内掃除をしていて


いつも近くで見張っているフォーの様子が
おかしくなったのを見て理解した




今何かが起きているんだと






『フォー
何かあったんですか?』




フォーは支部の守り神だから
私たちが感じられないような支部内の異変を
敏感に察知することができる





フォー「いや、、、お前には関係ねぇ」





今すぐ飛んでいきたいのかもしれない



でもしないのはきっと研究員たちに
何かあったとしても手出しするなって言われているからなんだろう




じゃないと、転生前の世界でアルマが研究員たちを殺した時
フォーならきっと止められたはずなのに
アルマがみんなを殺して尚且つ神田がアルマを何度も何度も傷つける間
気づかずにその場に来なかった説明がつかない





『、、、、止めないんですか?
アルマのこと』





フォー「っ?!、、、お前、どこまで知っている?」





『さぁ』





私は持っていたモップを置いて
研究室のほうに向かった




もちろんそんな私を一人で行かせるわけもないので
フォーが後ろからついてきている




行くのを止めないところを見ると
内心はどうにかしてほしいのだろう






フォー「アルマを、、、止めるのか?」




『止めますよ
でもそれは、最後ですけど』





フォー「どういう意味だ」





『研究員を助けるつもりはありません』





フォー「?!」





別に、人殺しと言われようが
薄情と言われようが構わない



私はもう決めていたんだ





研究員もアルマも両方は助けられない




だったら私はアルマを助けるって






『研究員が助かって、アルマも助かったら
きっとバチカンは研究の続行を決めるでしょう

逆に研究員を助けてアルマを見殺しにしても同じです

だからこそ
この選択しかないんですよ』





フォー「、、、、、そうだな」






『研究員のみんなが悪いってわけじゃありません

むしろユウやアルマのことを心配している人も
何人かいます


私だってできることなら犠牲は出したくありません


でも、、、、
こうするしかないんですよ』






フォー「、、、、わかってる」







研究所についたとき
中からは悲鳴が聞こえていた









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作者名:ゆーな | 作成日時:2020年1月23日 2時

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