153.悪夢 ページ35
神田side
夜
アルマがウキウキしながら
俺を起こしに来た
アルマ「ユウ！！
探検しよう！！」
神「寝ろ」
アルマ「えぇー！！いいじゃん！
今ならみんな寝てるしさ！ね？」
神「、、、、」
言い出したら聞かない
それがアルマだ
止めたって
意味がない事は分かっているため
渋々ベッドから降りて
アルマと２人でバレないように
廊下を歩いた
神「で？どこいくんだ」
アルマ「ん〜、、、取り敢えずこっち！」
どこに行きたいのかも決まって居ないらしく
適当に進んでいくアルマの後ろを
仕方なくついていく
見つかったら大目玉だ
人の気配を気にしながら歩いていると
先を進んで居たアルマが急に止まった
神「、、、どーした」
アルマ「あれ、Aじゃない？」
言われた方を見ると
確かにAが居た
廊下の窓に座り外を眺めている
アルマ「Aのあんな顔
初めて見た」
神「、、、、」
いつものような貼り付けた表情じゃない
素の表情
ひとりの時には
あんな表情してるのかと
少し驚いた
アルマ「いつもはニコニコしてて
かわいいって感じなんだけど
今はなんていうか綺麗、、、だよね！」
神「お前、言ってて恥ずかしくねぇのか？」
アルマ「え？なんで？」
確かに
まるで大人の女がするような
どこか儚げな表情は
惹きつけられる
綺麗だと思った
アルマ「ユウだって思うでしょ！？」
神「知らねぇよ」
アルマ「えぇ〜〜」
共感して欲しいのか
食い下がってくる
正直うるさい
『、、、、、何してんの？２人とも』
アルマ「あ！バレた！！！」
そりゃバレるだろうが
そんだけ大きな声出してれば
『こんな所に居たら怒られるよ？』
またいつもの貼り付けた表情に戻った
なんで素を隠そうとするのか
俺にはわからない
アルマ「ちょっと探検してたんだ！」
『そっかそっか〜！！
でも帰ろうね？』
アルマ「も〜少しいいじゃん！」
『ダ〜〜メ！』
アルマと話してるAと目があった
だけど直ぐにフッと晒される
昼間言ったこと気にしてるのか？
神「帰るぞ」
アルマ「え！？」
アルマの腕を掴んで
元来た道を帰る
気にして、寝れないのか？
少し罪悪感を感じた
.
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作者名：ゆーな | 作成日時：2020年1月23日 2時
