傍観者でいたかった【D.Gray-man】4 (ページ33)

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151.生前ページ33

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結局

アルマには会えないまま
私はフォーに連れられて研究所を後にした

フォー「妙な話をしていたな」

『妙な話？』

部屋までの通路を歩いて居ると
数歩前を歩いていたフォーが
こちらを振り向いて話してきた

フォー「事が済んだらってなんだ
何を企んでいる？」

『私は何も企んでませんよ』

企んでどうにかなるなら
とっくに何かしてるし

フォー「じゃぁ事ってなんだ」

『フォーなら薄々気づいているんじゃ
ありませんか？

実験が、このまま上手くいくわけないって』

フォー「んな事、オレが分かるわけねぇだろ」

『ﾌﾌ、、、嘘はダメですよ

神の使徒を作るなんて
人間にできるわけがないんです

いくら一度シンクロしていた
元の人間の脳を使ったからと言っても

その人と今の２人は別ですから』

フォー「っ！？

なんでそこまで詳しい事を知ってる！？」

『さぁ、、、なぜでしょうね』

少し

いや、かなり
さっきの神田とのやり取りで
動揺してるんだと思う

余計な事を言いすぎてるよね、私

でも無性にイライラして
同時に言いようのない思いが
ぐるぐると渦巻いている

フォー「いつ、実験の事を知った？」

『、、、、、生まれる前から』

フォー「はぁ？！」

『誰かから聞いたわけでも
資料を見たわけでもありませんよ』

実際にAKUMA化したアルマと
生死をかけて戦う神田を目の当たりにした

それだけだ

あ、実験の内容は
ティキから聞いたわけだし、、、

でも転生前の事だから
今とは関係ないか

フォー「、、、、、、、」

すごい警戒されてるなぁ～

まぁいいけど

ここで居心地のいい生活は
元々期待してなかったし

『部屋までありがとうございました
また明日、よろしくお願いします』

部屋の前まで来たので
私はフォーにお礼を言って
とっとと中に入った

下手な事を言ってしまった自覚はある

落ち着け

冷静でいないと
直ぐにボロが出てしまう

もう出てしまってるけど、、、

これ以上ボロが出ないように
気をつけないとな

目的を達成する前に
本部に戻されたら意味がないからね

注意しなきゃ

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